http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(28)2013年08月31日 22:02

題名   : ないしょのおともだち
文     : ビバリー ドノフリオ
絵     : バーバラ マクリントック
訳     : 福本 友美子
出版社  : ほるぷ出版

 「ないしょのおともだち」は、2世代にわたる女の子とネズミの心の交流の物語です。お話も素敵ですが、絵がとても細密でかわいらしくて、細部までよく見ると、くすっと笑える発見があったりする楽しい絵本です。

 むかし、大きな家にマリーという女の子が住んでいました。
 その大きな家の隅には、小さなネズミの家もあって、ネズミの女の子が住んでいました。



 ある晩、食事の後片付けをしていたマリーはフォークを床に落としてしまいました。同じころ、やはり食事の後片付けをしていたネズミの女の子はスプーンを床に落としてしまいました。


 フォークを拾おうとしたマリーは、偶然床の高さに開いた壁の穴のなかで、ネズミの女の子がスプーンを拾おうとしている姿を見ます。
 互いに気が付くマリーとネズミ。でもどちらも家族から、「ネズミは不潔」「ヒトはずるくて怖い」と教えられていたので、家族には内緒にしました。

 それから毎晩、フォークをわざと落として拾うマリーと、スプーンをわざと落として拾うネズミの女の子。やがて二人は手を振り合うようになります。



 マリーはだんだん大きくなって、やがて独立して大きな家から出ていきます。
 ネズミの娘も大きくなって、大きな家にある小さなネズミの家を離れます。
 こうして、もう会うことができなくなった二人。

 やがてマリーはお母さんになって、家族と一緒にとても大きな家にすみました。
 ネズミの女の子もお母さんになって、家族と一緒にとても大きな家の隅にある、ちいさな家に住みました。
 そしてある晩マリーの娘のマリアは、床に落とした本を拾おうとして、やはり本を拾おうとしていたネズミのネズネズと目が合うんです。

 なんかほっとする優しい物語です。
 もうひとつ感心したのは、さすがトム&ジェリーを生んだアメリカ。大きな家の隅にはちゃんとネズミの家があるんですね。

 ネズミのお家のクッションが使い古しのティーバッグだったり、ネズネズのベッドが洗濯ばさみでできていたり、細かいところに注意すると面白い発見ができますよ。他にも探してみて下さい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://apricot-tree.asablo.jp/blog/2013/08/24/6956834/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。