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さみしい切り売り2013年08月24日 22:58

  いつも犬たちの散歩で歩く住宅街。

 戦後に住み着いた人が多い街らしく、古い家がたくさんあります。
そういう古い家は、お年寄りだけで暮らしている場合が多いようで、主に何かあるとしばらく空き家になって、やがて一軒、また一軒と、取り壊されて行きます。

 つい先日も、格子のくぐり戸を備えた風流な庭が素敵だった大きな家が、重機の爪で無残に破壊されていく場面に出くわしました。

 ご近所の方の話では、一人暮らしをしていたおじいさんが脳梗塞で倒れられて、介護施設で暮らすことになったそうです。たぶん、もうその家に誰も住むつもりがないとか、おじいさんが施設に入る費用が必要とか、そんな理由でなのでしょう。古い家は役目を終えたようです。

 古い建物が新しい建物に入れ替わっていくのは、いわば新陳代謝で仕方ないことでしょうが、なんとも寂しいのが、50坪とか60坪とかゆとりある屋敷の土地が、ほとんど切り売りされてしまう現実です。

 東京の土地はバブル時代ほどではないにしろ高くて、20坪とか30坪とかに切り売りしないと、庶民に手が届かないのでしょうね。
 その理屈はわかりますが、切り売りしてしまうとそこに風情のある建物は立ちにくく、結局街に表情や個性がなくなっていってしまうのが、とても残念です。

 件の格子戸の家の後も、早速3軒分の宅地として売りに出されていました。

 人様の土地の売り方に、とやかく文句をつけるわけにもいかず、せいぜいTVでセ○スイハウスとかのCM見ると、「誰がこんなでかい家建てる土地持ってるねん。」と、変な関西弁で突っ込むのがせいぜいです。

 私たちって、本当に豊なのでしょうかね。