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絵本紹介(27)2013年08月27日 21:32

題名  : ありがたいこってす!
文    : マーゴット ツェマック
絵    : マーゴット ツェマック
訳    : 渡辺 茂男
出版社 : 童話館出版

 今日ご紹介する絵本は、ユダヤ民話を題材に、人間気持ちの持ち方次第で、ネガティブをポジティブに変えられるというメッセージが込められた絵本です。

 むかし、ある小さな村に不幸な男の一家が、小さい家に9人で暮らしていました。
 家の中があまりに狭いので、不幸な男はおかみさんと言い争いばかり。子供たちもうるさく騒ぎまわってケンカばかり。
 


 とうとう我慢できなくなった不幸な男はラビ(ユダヤ教の聖職者)の元に、何か良い知恵はないものかと相談に行きました。

 するとラビは不幸な男に、男が家の外で飼っているひなどりと雄鶏とガチョウを、家の中に入れて暮らしなさいとアドバイスします。
 男は言われた通りにしますが、狭い家の暮らしは良くなるどころか、前よりもっとひどくみじめになりました。

   そこで不幸な男は、もう一度ラビのところに相談に行き、言われたとおりにしたら、ひどくなったことを訴えました。

 すると今度はラビが、もし家の外でヤギを飼っていたら、ヤギも家の中に入れなさいと男に言います。
 男は首をひねりながら、今度もラビの言う通りにヤギを家の中に入れて暮らし始めますが、もちろん事態はさらに悪くなります。


 なんか変なアドバイスばかりをするラビですが、男はしぶしぶラビに言われたことを守って暮らして、最後には大逆転!問題がすっきり解決。ラビに「ありがたいこってす!」と感謝することになります。

 さぁ、ラビはどんな手を使って不幸な男の問題を解決してあげたのでしょう。

   もしかして、ラビって、劇的Before-Afterの匠だった?
 絵がとっても素朴で暖かな絵本です。