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絵本紹介(26)2013年08月25日 16:00

題名  : きみは太陽のようにきれいだよ
文    : チェマ エスラ
絵    : ロサ オスナ
訳    : 福原 麻希
出版社 : 童話屋

 畑仕事をしていたホセは、通りかかった車から、「きょうの夜、広場でパーティーを開きます。みなさん、一緒に踊りませんか」とアナウンスが流れたのを聞きます。

 家に帰って妻のアナにパーティーのことを伝えますが、アナは「わたしは行かない。だって、もうおばあさんだから、パーティーなんか似合わないわ」と沈んだ声で応えます。

 その言葉を聞いて、しばらく黙っていたホセですが、ふと足元のマーガレットを摘んで、アナに手渡しました。
 「でもアナ、きみは太陽のように、とてもきれいだよ」と言いながら。



 どうです日本のおとうさんたち。ちょっと旬を過ぎちゃった奥さんに、恋人に、言えますか、この言葉。

 正直に言います。私、言ったことありません。
 釣り上げるまでは、確かさかんに言ってたのにね。

 でも、心の中では思ってるんですよ。
 「若い時とは違うけど、今もすてきだね」って。

 アナはホセに褒められて、少しずつ外に出ていく気持ちに変わっていきます。
 アナが暗い目を気にしたら、「夜空の星のように見える」
 アナが短いまつげを気にしたら、「たった今手入れしたばかりの芝生のようだ」

 励まされるうちに前向きになって、アナはホセにエスコートされてパーティーへと向かい、二人でダンスを楽しみました。



 いやー、やっぱり思っているだけじゃダメなんですね。
 ちゃんと言葉にして伝えないと。

 そー思ってUshiさんに「そのシワのひとつひとつが、みんな君の人生だね。」って言ったら、「22歳の別れかっ!」って返されました。

 やっぱ真似しちゃダメですね、こーいう言葉って。