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花梨の砂糖煮2013年11月09日 23:34

 昨日カナダ人のイアンさんから貰って、水で煮始めた花梨の果肉。
 保温の良い土鍋で沸騰と保温を繰り返すこと2時間、だいぶ黄色っぽく、柔らかくなりました。
 夜も遅くなってしまったので、昨晩はここまで。
 今日は砂糖で味付けして、もっと柔らかくなるまで煮込むつもりでした。

 朝、ちょっと風邪気味で喉がいたかったので、花梨の煮汁飲んでみたんですが。。。死にました。
 えぐいというか、渋いというか、苦いというか。とにかくめちゃまずい! でも、ショック療法でしょうか?風邪っぽかったのは気が付いたら消えてました。もしかして、良薬は口に苦しってやつですか?

 このまま砂糖足して煮込んでも、苦みがきっと残ると思われたので、煮汁を一度全部捨てて、柔らかくなった果肉を水で洗って、改めて少量の水と適当量の砂糖を加えて煮ること30分。
 もういちど煮汁をなめてみると、まだ苦い!
 もったいないけど砂糖の入った煮汁をもう一度捨てて、白ワインと砂糖を入れて煮てみることにしました。

 白ワインと砂糖を入れて、しばらく沸騰させてから火を止めて、余熱で果肉に味をしみこませると、苦みがまだ少し残るものの、鮮やかなオレンジ色のきれいな花梨の砂糖煮の出来上がり。



 さっそくプレーンヨーグルトと一緒に食べてみたところ、
 うーん、梨のようで、リンゴのようで、どちらとも違う不思議な食感。
 味も、酸味と苦みを包み込んだ甘味であるせいか、舌の上に張り付くような不思議な味で、似ているもの使って説明しようのない味です。

 イアンさんが言う通り、今まで経験したことの無い味と食感でしたが、今のところ癖になりそうというほどではなく、残念ながら特に感動とまではいきませんでした。(覚めてるのかなぁ?)
 食べた後に舌にえぐ味か苦みかが残って、結構しつこいので、苦い味苦手な方にはお勧め難しいところです。

 でも今回、イアンさんが夢中で話してくれなかったら、きっと一生花梨を調理してみることなんかなかったと思うので、楽しい経験に感謝です。  ちょっと苦くて不思議な食べ物だけど、せっかくのイアンさんからのおすそ分けなので、しばらくは朝食にヨーグルトと一緒に大事に食べよーっと。

Quince again 花梨再び2013年11月08日 23:33

 カナダ人のイアンさん。今日は先週夢中になって話してくれた花梨とゆずをおすそ分けに持ってきてくれました。
 どちらもイアンさんが勤める学校の庭で採れたものだそうです。

 先週金曜日、学校の花梨の木から立派な花梨の実を20個近く採ったこと、インターネットでおいしそうな調理法を見つけたことを目を輝かせて語ってくれたイアンさん。
 日曜日の朝突然メールで、「今ひま?これから花梨届けようと思うんだけど。 すごいおいしさに興奮してるんだ!」と連絡してきてくれました。
 連絡を貰った時、残念ながら私もUshiさんもすでに店に出てしまっていて、家には夜遊びから遅く帰ってきた子供が寝ているだけだったので、届けてもらうことできませんでした。

 そして今日。忘れずに花梨にゆずまでつけて分けてくれました。

 イアンさん、花梨を4時間ぐつぐつ煮込んで、甘く味付けして、フレンチトーストに乗せて食べたら、もー最高だったそうです。
 曰く、「バラの花園に似た香りと、今まで経験したことの無い食感」とか。

 その話を聞いて黙ってはいられない。
 イアンさんのレッスンが終わった後、さっそく花梨と格闘始めてます。

 花梨。確かに甘いさわやかな香りと、一見旨そうなボディー。  でもいざ切ろうと思うと、普通の包丁では心もとない。出刃包丁の出番です。たぶん、固いかぼちゃを切るような感じ。
 切ってみると、中心にごちゃっと種がまとまって、種の表面はべとべとするゼリー状の液に覆われていて、なんかアケビみたい。

 果肉は見た目はリンゴみたいですが、とてもかたくて、ちょっとかじってみると渋くて酸っぱくて、絶対食べようとは思えない味です。しかも切って空気に触れたそばから茶色く変色して、「ほんとうに旨くなるんかいな?」と疑心暗鬼にかられました。

 イアンさんからは、皮と芯の渋みが強いから、きれいに取り除いた方が良いよとアドバイス受けていたので、一所懸命切り取ろうとするのですが、まるで鉛筆削っている固さ。カットといい、皮むきといい、非力な女性では、かなり骨が折れるかも。

 イアンさんは煮ること4時間、イアンさんに教えてもらったトルコ風スローローストではオーブンで焼くこと5時間。どちらも柔らかくなるまで尋常でない加熱が必要だという情報なので、できるだけ薄く小さく切って、保温効果の高い土鍋で煮込んでみることにしました。
 土鍋に薄く小さく切った花梨の果肉と、イアンさんお勧めのレモンを入れて、果肉がしっかり浸るくらいの水を加えて沸騰するまで10分くらい火にかけて、沸騰したら火を止めてしばらく余熱で調理。(Ushiさんにガスの無駄だから、火をこまめに消してといわれて。。。)
 でも30分くらい加熱したら、タケノコくらいの柔らかさになって、1時間も加熱したら、リンゴくらいの柔らかさになりました。色も少し黄色っぽく変化。
 心配していたより、柔らかくなるまでの時間、短かくて済みそうです。

 今晩のところは、調理ここまで。
 明日はいよいよ砂糖で甘い味付けして、砂糖煮として食べてみたり、ジャムまで煮込んでみたりしてみますね。
 乞ご期待。

ジャンクの誘惑2013年11月07日 22:35

 今日の夕食、Ushiさんちょっと食欲がありませんでした。

 聞けば実験助手で働いている某大学医学部研究室で、今日は教授の誕生お祝いの昼食会だったそうで、先生の大好物ケンタッキーフライドチキンをみんなで食べたとか。
 もともと揚げ物がそんなに得意でない彼女は、食べなれないフライドチキンですっかりおなか一杯になってしまったようです。

 その話を聞いた私、ものすごい嫉妬感。
 オレもケンタッキー喰いたかったー!

 ケンタとかマックとか、カップラーメンとか、いわゆるジャンクな食べ物って、ときどき無性に食べたくなりません?
 とくに我が家は私以外揚げ物苦手派ばかりなので、フライドチキンとかとんかつとかコロッケとか、いつも渇望状態にあるんです。
 とくにケンタは、憧れのジャンクの常にトップスリーに入ってますね。

 じゃー大人なんだから一人で買って帰ってくれば良いものを、なんかいつでも買えると思うと、スッ熱が覚めちゃうのが不思議です。それに一人でむさぼってもあんまりおいしくないし。

 しかしお医者様で高名な研究者の先生が、ケンタが大好物で、しかも我が家と同じでお家では食べる機会が無いと聞いたら、妙に親近感を覚えちゃいました。
 うんうん。わかるわかる。奥さんにジャンクの魅力わかってもらえないって、つらいよね。頑張ろうね先生。

 私の場合、ペヤングのソース焼きそばもときどき無性に食べたくなるのですが、教授はどうだろう?
 今度Ushiさんに聞いてきてもらおうっと。

 でも、今年冬物のズボンがほぼ全滅で、サイズアップの買い替えに大枚が飛んで行ったので、当分ジャンクとお別れ(の予定)なんです。
 つらいく長い冬になりそうです。

quince 花梨2013年11月01日 23:10

 毎週金曜日、近所に住むカナダ人のイアンさんにお願いして、1時間ほど英語の雑談に付き合って貰っています。

 いつもだいたい"What’s new?"で始めて、自分自身や家族や職場て起きた記憶に新しい出来事などをネタに、脱線しつつとりとめのない話をしています。

 今日は午前中にイアンさんから"quince fruit"というタイトルのメールが入って、自分が勤める学校にquinceの木があって、実がいくつかとれたので、今日はquinceの食べ方についてはなそう、とお題の提案と参考のURLが送られてきました。(イアンさんはある私立の中高一貫校で英語のクラスを受け持っているんです。)

 http://inpraiseofsardines.typepad.com/blogs/2005/10/the_fruit_that_.html

 教えられたページを開いてみると、紫色のおいしそうなフルーツデザートの写真。でもいったいquinceってなに?

 さっそくgoogle翻訳で見てみると、あぁ花梨(カリン)のこと。
 花梨って、あののど薬やのど飴になる、梨に似た実の果物?でも食べれるって話聞いたことがないですねぇ。

 教えてもらったページによると、何は生では固くて非常に渋いのだそうですが(私は触ってみた経験ありません)、半分に切って、皮をむいて、120℃のオーブンで5-7時間焼くのだそうです。すると渋みの成分が酸化されて、ブルベリーなどに含まれているアントシアニンになって、柔らかくてきれいな紫色の果物に変身するのだそうです。
 
 しかし食べられるようになるまで、こんなに手間のかかる果物があるんですね。

 しかし、新しいことにチャレンジするのが大好きなイアンさん、今日はやってくるなり、「花梨の料理法、奥さんに話した? 反応どうだった?」と興奮気味にまくしたてました。
 イアンさんは焼かないで、花梨を小さく切って、少量の砂糖水の中で1時間半ほど煮込んでみたそうです。すると、皮のところはちょっと実がいけど、ずごく良い香りとリンゴくらいの歯ごたえのとてもとてもおいしい煮花梨が出来上がったそうで、うれしくて興奮していたようです。

 今日は結局40分以上イアンさんが語る花梨話を笑いながら聞きました。

 来週、収穫した花梨を1個持ってきてくれるそうです。
 ”料理”の様子や味など、機会見てレポートさせていただきますね。

 どんな香りとどんな味に出会うのか、既に来週が待ち遠しくてわくわくしています。

肥満予防健康管理士2013年10月18日 23:35

 今日は昼食に最近職場の近くにできたベジカフェと称しているお店に入ってみました。

 少し前まで鳥ガラスープの旨いラーメン屋だった場所にオープンしたカウンターだけの小さな店で、ちょっと気にしながらもなんとなくオジサンには近寄りがたく、前を素通りしていました。

 中を覗いてみると、今日は他のお客の姿無し。
 表の看板によると、ランチメニューの日替わり定食が、それ一食で一日に必要な野菜の全種類を取ることができるらしく、がぜん興味が湧いてきました。

 思い切って暖簾をくぐってみると、私より少しだけ年上に見えるママさん一人、カウンター向こうのキッチンで、何やら仕込みをしていました。

 ランチを注文して暇つぶしに近くに置いてあったショップカードを見ると、お店の名前の他にママさんの名前が載っていて、まるで名刺みたい。しかもママさんの肩書が、日本肥満予防健康協会認定肥満予防健康管理士。
 なんだかよくわからないけど、最近怖くて体重計に乗れないオジサンの強い味方になってくれそうな期待を抱かせる力強い肩書ではないですか。

 しばらく待つと、今日のランチメニューとして、
  ・ニンジンとグレープフルーツのサラダ
  ・ヒジキ
  ・もやしのお浸し
  ・きんぴらごぼう
  ・ちくわの磯部揚げ
  ・イカの八宝菜
  ・味噌汁
  ・ごはん
 と、器が8種類も乗っかったお盆が目の前に登場。
 写真を撮っておけばよかったのですが、見た目ヘルシーだけどすごいボリュームでした。

 特にニンジンとグレープフルーツのサラダのニンジンは、普通千切りのところ少し厚めの縦切りスライスでごろごろ入っていて、かみごたえ十分。ウサギになった気分でパリポリかみしめてみましたが、グレープフルーツの酸味苦みと以外によく合っていて、ちっともニンジン臭くありませんでした。しかもよく噛んだので、平らげるのに結構顎を使って、満腹中枢の良い刺激になりました。

 ほかの小皿や小鉢も、見た目は普通の家庭ごはんだけど、なんか優しい味つけで、どちらかというと野菜嫌いの自分でもどれも抵抗なく食べられました。

 食後にコーヒーまでつけてくれて、お値段\700。
 「こんなボリュームでこの値段で、採算とれないでしょ?」と聞いたら、夜の営業はお酒をだすので、そちらで収支を合わせるのだとか。
 それにしても安すぎだなー。だいじょうぶ?
 自分でも店を始めてみて、理想と商売の間の大きな隔たりに敏感になりました。

 これからちょくちょくお世話になりますので、このお腹なんとかしてくださいませ、肥満予防健康管理士様。