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絵本紹介(203) すてきなあまやどり2015年06月14日 23:47

題名    : すてきなあまやどり
作     : バレリー ゴルバチョフ
訳     : なかがわちひろ
発行所  : 徳間書店

 梅雨です。雨の日ばかりでうっとうしいですね。。。と、言いたいところですが、東京地方はまだそれほど降っていないような。大丈夫かな、梅雨。
 今回ご紹介する絵本はあまやどりのお話しです。とってもかわいい動物たちが登場する、絵もお話しも優しい絵本で、小さなお子さんはもちろん、最近ギスギス気味の大人にも読んで欲しい作品です。


 ある日、ヤギくんとブタくんが暮らす家に、ブタくんがずぶぬれで帰ってきました。

 びっくりしたヤギくんが聞きます。
 「おや ブタくん、 ずぶぬれじゃないか。 どうしたんだい? ははあ、 わかった。 まきばに はなを つみに いって あめに ふられたね。」
 「どうして 木の したで あまやどりを しなかったんだい?」

 「したよ」、とブタくん。

 「それなら なんで ぬれたのさ?」とヤギくん。

 ブタくんの言うことには。。。

 木の下でブタくんがあまやどりをしていると、小さなネズミが1匹、「あまやどりさせて」と入ってきたそうです。

 それから、そこへハリネズミが2匹飛び込んできて、続いてバッファロー3匹も入ってきました。

 (ん? これはもしかして、あのパターン?)

   そのあとから、ヒョウが4匹やってきて、そのまたあとからライオンが5ひき。

 (ちょっと待って!なんで牧場にヒョウとライオン。サバンナか!)

 またまたあとからゴリラが6匹、ワニが7匹、木の下めがけて駆けて来たのだそうです。

(ゴリラとワニって。。。 もう勝手にして!)

 さあ、もうお分かりですね。
 子供たちのだーい好きな繰り返しと、ページをめくる度にあり得ない状況がこれでもかと重なっていく、必笑のパターンです。
 この後いったいどんな動物が「いーれーてー」とやって来たしょう。
 ヒント、かなり重量級のベストスリーですよぉ。

 展開の読めたお話ですが、はやとちりは禁物。ブタくんがずぶぬれになった本当の訳は、実はちょっと予想外なんですよ。

 そして、かしこいおとなのみなさーん、計算して。
 最終的に木の下にはいったい何匹の動物がひしめいたのでしょう?
 ここ、試験に出るから。

 わかちあうって、素敵ですね。