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小さくていとおしいもの。2013年06月24日 23:25

 昨日のことですが、いつもの犬の散歩コースにある公園(そう、あの山桃の公園)の小さな池で人だかりができていました。

 ラジオ体操を終えた年配の方々や、子連れのおとうさんが、携帯電話で何かを盛んに写メっています。
 近づいてよく見ると岸のすぐ近くの岩の上にカルガモの親子の姿が。ホワホワ羽毛のかわいらしい雛が8羽、団子のように寄り添っていました。

 この池にはよく、近くを流れる川からカモが飛んで来ますが、池での子育ては初めて見たような。日頃川でヒトが与えるパンとかくず野菜とかをもらっているからか、すぐ近くに人だかりがあるのに、全く逃げるそぶりを見せません。
 むしろカラスや猫の襲撃をヒトを使って防いでいるかの様でした。

 野生の動物って、したたかでたくましいですね。

 それにしても小さなひな鳥は掛け値なしにカワイイ。
 ひな鳥に限らず、小さくてはかない命には、どうして強く惹かれるのでしょうか?DNAに刻み込まれた本能なんですかね。

 遠い日、赤ん坊にミルクを飲ませた後に、縦だっこでさすってゲップを出させる時の、あの小さなひよひよ背中がたまらなくいとおしかったことを、思い出しました。親になって、一番幸せだった頃かもしれません。

 それから二十数年。うちのひな鳥、今晩は遊びに行ったまま、まだ帰ってきません。
 まー元気に育ってくれたから、それだけで十分なんですけどね。

 おっ、帰ってきたきた。

憂国の士?2013年06月22日 12:54

 いつも犬たちを散歩に連れていく公園に、この時期赤い小さな実をつける山桃(やまもも)の木が数本植えられています。

 今年もたくさんの実をつけて、その実が熟れて落ちて、アスファルトを赤く染めていました。

 去年、レジ袋を片手に山桃の実を集めているオジサン、オバサンを見かけて、食べれるのかいなとインターネットで検索すると、ジャムや果実酒にできるとか。
 そーいえば司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中に、坂本龍馬の好物と書かれていたなと思い出し、今年は熟れた一個を失敬してかじってみることにしました。

 山”桃”って名前が付くくらいですから、ほんのり甘いサクランボ的な味を期待したのですが、かじった途端脳天に染み込むような酸の刺激と、舌奥に単三電池のプラス極を押し付けたようなしびれ(どんなんや!ヨイ子は真似しないでね)が。要するに「酢ッパー!!」
 
 一発で眠気は吹き飛び、頭脳明晰、百発百中、おもわず腕組みをして、「新しい国を つくらにゃいかんぜよ!」と二匹の犬に説いてしまいました。

 やっぱり坂本龍馬は偉大でした。
 甘い甘い佐藤錦なんかほうばってるから、選挙になっても、「経済なんとかしてねー。後はお任せー。」とかになっちゃうんでしょうね。

 憂国の士を思う一日でした。
 残念な私は「夕刻の脂」ですが。

ツバメの子育て2013年06月21日 18:00

 前にもお伝えした、集合住宅の軒下に巣を構えたツバメのつがいの、子育ての様子ご報告です。

 ようやく雛も孵り、甲斐甲斐しく餌を運ぶ両親の忙しそうな姿を、遠巻きに観察してきたのですが、先週日曜の朝に異変が起きてしまいました。

 店に出勤しようとして巣の下を通りかかると、巣の一部が壊れて、雛が一羽落っこちそうになっています。
 なんとかしてやらなければと、踏み台になりそうなものを探して、その辺をうろうろ歩き回っていると、同じ住宅の住民で、小さなお子さんの手を引いた若いお父さんが二人、駆け寄ってきてくれました。

 「あれ、また落ちそう。」
 「さっき落っこちてたので巣に戻したんですよ。」

 オロオロしている私たちに一人が状況を説明してくれて、もう一人がすぐに管理人室から脚立を借りてきて、雛を巣の中に押し戻してくれました。

 「でもこのままではまた落ちますね。」と若い二人のお父さんと、様子を見に出てきてくれた管理人さんで協議開始。
 私たちは残念ながら時間が無かったので、その場を3人にお任せして店へと出勤しました。

 店を終えて自宅に戻ってみると、写真でご覧の様に、巣の下に雛落下防止用の小箱が貼り付けられていて、親鳥は箱の縁に留まって給餌中でした。

 ツバメの親子に感心を寄せて応援してくれていた人たちが他にもいたと思うと、勝手にうれしくなりました。朝会った若いお父さんたちとは、たまに出入り口で出会って顔は知っていましたが、話したのはその日が初めて。好感度がぐっとアップしたな。
 若いお父さんどうしもたぶん同じように初対面だったのでしょうが、見事な連携プレーでした。

 誰もが弱いものを助けて守ってあげたいという気持ちを、本能的に持っているんですね。日頃は時間に追われているだけなんですね。

 ツバメの為に一生懸命工作するお父さんの姿は、お子さんたちにか弱いものへの慈しみを教える、とても良いお手本になったのではないでしょうか。

身近な野生2013年06月10日 23:01

 朝夕犬を散歩させている近所の公園には、人口の小川が作られていて、今の時期菖蒲が茂っている一画があります。

 今晩、そのあたりを通りかかると、川岸で姿勢を低くして菖蒲の茂みを、じっとうかがう猫の姿が。

 そういえば10日くらい前にも同じ場所で、猫がやはり同じように何かを狙う姿勢でじっとしていました。

 何やっているんだろう?と思った直後、去年この茂みに走りこんでいくネズミの姿を見たことを思い出しました。
 猫君もしかしてネズミのハンティング中?

 この公園、自由猫に餌をあげることを楽しみに毎日通ってくる方が数名いますので、自由猫たちは食べ物に不自由せず、だいたいみんな毛並みがよくて、太っていて、うちの犬(パピヨン)が近づいたくらいでは全然動じない、貫録ある子たちばかりです。

 だからわざわざ面倒なハンティングをするなんて、予想していませんでした。

 暗がりの中で自分の気配を消して、じっと一点を見つめる猫。
 野生があふれ出していて、とてもいつも腹いっぱい餌をもらってひっくり返って寝ている姿から想像もつきませんでした。
 カッコイイ。
 腐っても猫。
 野生を捨ててはいなかったんですね。

 ずっと観察して、ハンティングの首尾を見守りたかったのですが、猫君から、「オッサン、早く消えて」サインが出ていたので、しかたない。
 都会の平和のためにも、ネズミ取り成功させてね、と祈って帰ってきました。

 余談ですが、自由猫たちは毎日上等な猫缶を与えられていて、ドライフーズ専門のうちの犬たちとはずいぶん待遇が違います。

大丈夫かな。。?2013年06月09日 19:00

 以前このブログで、住まいの集合住宅に今年もツバメが戻ってきてくれたこと報告しました。

 巣が出来て少し後に、たぶん卵が産まれたのでしょう。巣の中にいつも一羽が残って、抱卵のようなしぐさを見せています。
 でも、しっかりは覚えていないのですが、抱卵を始めてもう3週間くらい経つのではなかったかしら。

 ツバメの卵が孵化するまでの日数を詳しく知らないのですが、さすがにもう雛の声がしていても良いのではないかな。
 ヒトが近づいても、怖さに耐えて一生懸命抱卵している親鳥の姿を見ると、卵が無精卵だったりして孵らない最悪場合がかわいそうで、心配になります。

 少しでも雛の声を確かめたくて、ついつい巣に近づいてUshiさんにしかられてしまいました。

 ところで、昨日「あぷりこっとつりー」のURLに英語ページ作って、自分では「通じるんでない?」と思ってアップしたのですが、カナダ人の友人に見て貰ったら、数々のダメ出しをいただきました。
早速ホームページ見て頂いて、「??」だった方、ごめんなさい。
 修正してあります。

 日本人的感覚で単語並べてみても、ネイティブの方々の目にはヘンテコな英語と映るんですね。

 でも間違ってなんぼ。
 めげず、恐れず、怪しい言葉でもLet's communicate.