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アゲハのイモムシ2013年06月11日 11:58

 住まいのバルコニーで育てている山椒の木に、今年もアゲハの幼虫が付いて、昨日ようやく最終齢の「アオムシ」へと脱皮しました。

 とても身近な芋虫なのでご存じの方も多いかと思いますが、彼らは最初は黒っぽい地に白い模様が入った鳥のウンチそっくりの姿をしています。それが脱皮を重ねて最終齢になると、周りの葉と同じような美しい緑色で、大昔の新幹線0系みたいなフォルムに、劇的Before-Afterします。

 私は子供のころからアゲハの幼虫が大好きで、柑橘系の木でなんとなく愛嬌のある彼らの姿を見つけるとうれしくなる変なところがあります。(イモムシ萌え?) その気持ちが高じて、所帯を構えてあちこち転勤して歩いていた頃も、アゲハ用に大きな山椒の鉢を抱えて移り住みました。

 でも北国札幌に移ったときに、せっかくの20年ものの鉢を、冬季うっかり屋外に放置したら根っこまで凍って枯らしてしまい、翌春は園芸店で見つけてきた細い木からやり直しになってしまいました。

 ところがそんな年に限ってアゲハの当たり年で、ある日気が付くとか細い木に幼虫が 10匹以上付いていました。

 ヤバイ!このままではすぐに食料不足に陥る!

 と、いうことであわてて札幌市内の園芸店をあちこち車で駆け回り、ようやくもっとか細くて小さな山椒の”苗木”をありったけ購入してきました。北国ではあまり山椒は育たないのか、そもそも山椒を置いている店が少なくて、ずいぶん探してやっと何とか数をそろえて、これで食料問題解決かと安心したのですが。。。
 
 その年はアゲハの当たり年。
 なんと、購入してきた山椒の赤ん坊にまで数匹の幼虫が。
 
 かくして絶望的な食料不足の中、日に日に大きく育ち、食欲を増す幼虫たち。
 
 途方に暮れて思いついたのが、札幌から50Kmくらい離れた栗山町が運営している「ファーブルの森」という昆虫館(http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/docs/2012060600210/)に泣きつくこと。オオムラサキを温室蝶館で飼育していて、確かアゲハも飛んでたぞ と。

 幸い飼育員のおにいさんがとても優しい人で、電話問い合わせもなく突然芋虫抱えて飛び込んだ私たちから事情を聴くと、あっさりと「いいですよー」と受け入れてくれて、一件落着。
 
 やれやれと帰り着いた自宅では、ベランダいっぱいに並んだほとんど丸坊主の山椒の鉢たちが、過ぎて行った騒動に苦笑いしているようでした。

 アゲハ幼虫の季節になると思い出す、楽しくて懐かしい北の夏の一幕です。