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絵本紹介(178) しっぽがぴん2015年03月15日 22:55

題名   : しっぽがぴん
作    : おくはら ゆめ
発行所 : 風濤社

 今日はめずらしく幼児向け(と思われる)絵本のご紹介です。小さいお子さんは単純なことばの繰り返しが大好き。だからこの絵本も動物の尻尾に注目して、ぴんと立っているか、だらりと寝ているか、それだけです。でも、不思議とその単純さがイイんです。

 キツネが画面いっぱいに登場しました。
 ダイナミックな輪郭ときれいな山吹イエローの体に黒いソックス。目はブルー。 で、ちょっと得意顔で、「しっぽがぴん」。
 続いておんなじキツネが目を伏せて、「しっぽがたらり」。
 「ぴんもたらりもできるのよ。 ほら、ぴん。 たらり。」
 なんだか楽しそう。

 次に猫の親子の登場です。
 親子3匹そろって、「しっぽが ぴん」
 リラックスして、「しっぽが たらり」
 「ぴんも たらりも できるのよ。 それ、ぴん。 たらり。」

 おっと、今度はカメの親子。
 きりっとした表情で、「しっぽが ぴん」。
 ちょっと恥ずかしそうに、こそこそと、「しっぽが たらり」。

   キツネも猫もカメも出てきて、ぴんも たらりも ぴんも たらりも。


 結局...「ぴんも たらりも あっぱれよ」


 シンプルだけど、とてもリズムがある絵本です。
 そしてユニークです。
 そもそもなんで尻尾に注目したのでしょう?確かに気が付けば周りに尻尾はあふれているけど。。。
 おくはらさんの絵は説得力があって、繰り返しのリズムと一緒になって、きっと小さなお子さんの心を射抜いちゃうことでしょうね。ぼくも、わたしも、尻尾つけてぇ~と大変かも。

コメント

_ 久々の匿名希望 ― 2015年03月15日 23:39

『ピン』と『たらり』で別の事を想像してしまった私は、汚れきったオッサンです。『よくそんな事ばっか思いつくよね』っていつもママに呆れられてます。
清い絵本のブログなのに、しゅいましぇん。m(_ _)m
ところで、あぷりこっとつりーもお客様が増えてきたことだし、そろそろ平日も(金曜日とか)一日ぐらい営業しませんか? 私、平日の方が遊びに行きやすいのです。

_ apricot-tree ― 2015年03月16日 10:17

誰かすぐわかる匿名希望さま
さすが。それを思っても、ズバリ指摘して下さるのは、天下広しと言えどあなた様をおいて他にいません。そちらのピンとダラリを含めて、生きているって素晴らしい!
平日営業ですね。アホなので平日の営業が益々難しい転職をしようとしていますが、1日くらいなんとか考えてみますね。

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