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絵本紹介(120) さよならをいえるまで2014年08月21日 22:36

題名   : さよならをいえるまで
文    : マーガレット・ワイルド
絵    : フレヤ・ブラックウッド
訳    : 石崎 洋司
発行所 : 岩崎書店

 今日ご紹介する絵本は、少年と愛犬の濃密な時間と、突然の悲しい別れ、そして強い気持ちのつながりが生み出した奇跡の物語です。かわいくてヤンチャな犬の体温が伝わってくるような絵が、泣かせます。

 ハリーという男の子の家に、子犬がやってきました。
 ぴょんぴょんバッタみたいに跳ねるので、名前はジャンピー。


 ハリーはジャンピーにお座りやお手やボール遊び、リードの引っ張りっこなど、たくさんのことを教えてあげました。

 ジャンピーは大きくなるとハリーの宿題を手伝ってくれるようになって、ハリーはお礼にお風呂の苦手なジャンピーをかくまってあげました。

 夜になると、ジャンピーはいつもこっそりとハリーのベッドにやってきて、いたずらっ子の目でハリーと見つめ合いました。


 そんな楽しくて幸せな日々が続いたある日、ハリーが学校から帰ると、ジャンピーの姿が見えません。いつもならすっ飛んできて「お帰り!!」って吠えるのに。

 玄関の階段に腰かけていたお父さんは、「事故があったんだ。ジャンピーは死んじゃったんだ。」とハリーに告げますが、ハリーは信じたくありません。

 ジャンピーが死んでしまってから2回目の夜、リビングのソファーで寝ていたハリーが夜中にふと目をさますと、ジャンピーが窓の外でぴょんぴょんと跳ねています。
 慌てて表に飛び出してジャンピーを抱きしめるハリー。ジャンピーの体は変わらずしっかりとして、あたたかです。

 ハリーとジャンピー、互いの思いが奇跡を起こしたのですが、奇跡は長くは続きませんでした。ジャンピーの体はだんだんぼんやりとして、冷たくなっていきます。


 重度の犬依存症の私は、今年8歳と5歳になった看板犬が、きっと自分より早く天に旅立ってしまうと考えただけで、どうしようもない絶望感と悲しみに胸が苦しくなります。「化け犬と呼ばれてもいいから30年生き続けてくれ」とか、「幽霊になっても傍にいて」と日頃願っているので、この絵本の奇跡に強く感情移入してしまいました。(バカですね。)

 でも、想っているのはこちらだけで、意地汚い看板犬たちは天国でさっさとご馳走にありついて、シャバのことなんかあっさり忘れちゃうかも。寂しいなー。


【水泳ダイエット 途中経過】目標、30週で10kg減。
  いつのまにか13週目。ようやく腰痛ほぼ完治も、自宅で熱中症。。。
  泳いだ距離累積 28.9km
  体重減の累積   5.0kg (やっと目標の半分です。)

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