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8/1 あぷりこっとつりー こぼれ話2014年08月02日 22:21

 想像してみて下さい。
 あなたが重さ3kgの鉄板を、1.5mの高さから、素足の指の上に落としてしまった時のことを。。。。

 やってしまいました。
 強烈な西日に照らされながら、まだ30℃超えの空気の中チャリンコを40分こいでたどり着いた我が家。看板犬を家に入れて、あー暑かったーと安心した途端、2.5kgのノートPC入りのリュックが肩から滑り落ちて右足直撃。しかもノートPCのヘリを確実に右足の人差指と中指の第一関節にヒットさせてしまいました。

 あまりの痛さにそのまま玄関で倒れこんで、10分くらい身動き取れませんでした。(ウソをつきました。Ushiさんによると、5分くらいだそうです。スミマセン。)
 今もジンジン。 保冷剤で冷やしてます。

 
 それにしても(どうつながるんだ?)、あっという間にもう8月ですね。
 昨年の経験からすると、8月は暑すぎてお客様の入りがガクッと落ちてしまうかなーと心配しています。
 
 今日は普通のご来店者数でしたが、皆さん絵本や雑貨の購買意欲は落ちてしまっているようで、商品を一度は手にとりつつ、レジまでたどり着かないパターンが繰り返されました。
 次回はよろしくお願いしまーす。


 店まで電車を使って出向いた日、帰りには最寄りの原宿駅を使う場合と、ちょっと歩いて千駄ヶ谷の駅を使う場合とがあります。(また話変わってるし。。)

 この時期両方の駅に共通して、ホームに立っているとどこからかサーッと涼しい風が吹いて来ることがあります。 
 その正体は、原宿駅は明治神宮からの風。千駄ヶ谷は新宿御苑からの風。どちらも緑の中を通り抜けて来た風は涼し冷やされていて、クーラーと違う心地よさ感じてしまいます。
 
 森って、酸素を作ってくれたり、ストレスを和らげてくれたり、加熱した都会を冷やしてくれたり、黙々と人の役に立ってくれていますね。今、都心のあちこちで再開発が盛んなようですが、新しい街づくりには是非森のある住環境を考えてみて欲しいものです。

絵本紹介(115) へいわってすてきだね2014年08月03日 21:41

【お知らせ】
 誠に勝手ながら、8月16日(土)、8月17日(日)は都合により営業休ませていただきます。

題名    : へいわってすてきだね
文     : 安里 有生
絵     : 長谷川 義史
発行所  : ブロンズ新社

 今年6月に発行された新しい絵本ですが、作者の安里有生くんは、なんとまだ小学生です。去年6歳の時、沖縄県平和記念資料館が募集した「児童・生徒の平和メッセージ」に応募して、小学校低学年・詩の部門で最優秀賞を受賞しました。

 (絵本のカバーから、 安里くんと長谷川さん)

 この詩に力強く暖かい絵で人気の長谷川義史さんがイラストを付けて、この絵本が生まれました。
 とにかくいい詩です。 長谷川さんのあとがきも「そうだよ。うんうん。」と共感してしまいます。

  【安里くんの詩(抜粋)】
        へいわってなにかな。
        ぼくは、かんがえたよ。

                 おともだちとなかよし。
        かぞくが、げんき。
        えがおであそぶ。

        ねこがわらう。
        おなかがいっぱい
        やぎがのんびりあるいてる。


        けんかしてもすぐなかなおり。
        ちょうめいそうがたくさんはえ、
        よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。

        やさしいこころがにじになる。


        ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
        このへいわが、ずっとつづいてほしい。
        みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

   【長谷川さんのあとがき(抜粋)】
     いかなる理由があるにせよ、いえ、理由なんてないのです。
     人々を殺し、傷つけることは、まちがいです。
     あの子たち、有生くんたちを、戦争という名の、残酷で恐ろしい殺し合いに、巻き込んではいけない。

すごいですねー、子供の直感。
深刻な戦闘の起きているガザにも、ウクライナにも、シリアにも、ナイジェリアにもこの気持ち届けたい。
戦争に巻き込まれるたくさんの人の気持ちに聞く耳持たず、軍拡のチキンレースに夢中になっている人たちの心にも届いて欲しい。
 そんな素晴らしい絵本だと思います。

アンチ長寿2014年08月04日 23:57

 一昨日だったか、日本人男性の平均寿命がついに80歳を超えたというニュースがありました。
 
 日本人男性の一人としては、長寿を喜ぶべきなのでしょうが、素直には喜べません。
 親世代を見ていると、長生きしたが為に出会う苦労もたくさんありそうで、正直腰が引けてしまいます。

 じつは85歳の母親が、半月ほど前、尻もちをついて、大腿骨が腰骨と作っている関節の骨(頚骨)をぽっきり折ってしまっていました。
 歳相応に骨粗しょう症もあるので、折れた部分がくっつくのは難しいということで、急遽関節含めて折れた部分を人工骨頭に置き換える手術を受けました。

 大腿骨といったらすごく太い骨だし、股関節なんて深いところにあるので、イメージとしては大手術を想像したのですが、1.5時間くらいで終了して、傷口も小さく、本人ほとんど痛みもなかったようです。
 それが7月18日。

 そして今日、もう退院です。 しばらく寝たままの生活だったので、ちょっと足の筋力は衰えましたが、何にも捉まらず自立歩行できています。 人工骨頭と手術の進歩はすごいんですねー。
 ちょっと昔なら、大腿骨骨折して、そのまま寝たきりで衰弱していくパターンだって珍しくなかったでしょうに。

 足の怪我から一応復活した母ですが、入院前に暮らしていた老人ホームのことも、怪我したことも、手術したことも、既に忘れてしまっています。言い方は悪いですが、母に耐用年数が過ぎてしまった体を酷使して長生きして貰っているみたいで、怪我は治っても、見ていてとてもつらいんです。また次に怪我をしたり、今よりもっとわからなくなったり、苦しい出来事を待ってもらっているようで。

 自分もやがて同じように衰えて、難しいことはわからなくなって、子供たちに辛い思いをさせてしまうかもしれないと考えると、平均寿命よりだいぶ前でジエンドの方が、自分としてはありがたいかなと感じてしまいます。(死ぬのはすごーく怖いですけど。)
 
 思ったより早くお迎えが来てもジタバタしないように、遊べるうちに遊んでおくぞー。

8月6日2014年08月06日 23:38

 イスラエル軍の侵攻でたくさんの一般人犠牲者の出ていたガザ地区で、ようやく戦火が一時止んで、本格的な和平交渉が行われているようです。
 
 是非とも罪もない子供まで巻き込む仕返しの応酬が即刻終わることを祈って止みませんが、イスラエルとハマスの言い分にずいぶん隔たりがあるようなので、どうなるのか心配です。

 昨日のニュース映像では、停戦でガザ地区から引き上げる若いイスラエル兵たちの屈託ない笑顔が映し出されていました。ハマスに対して圧倒的に優位な火力のイスラエルですが、それでも前線に行かされた兵士たちはさぞかし怖かったのでしょう。一気に緊張から解放された、そんな笑顔でした。

 でも無邪気に笑う、どこにでもいそうな若者たちに、家族を殺されて住まいを追われたパレスチナの人たちもきっといたのでしょう。
 目の前の仲間とは命が助かったことを喜び合えても、高い壁の向こうのパレスチナ人の命には無関心になれる。それが戦争なんですね。高い壁が隔てなければ、同じ学校に通っていたかもしれない隣人だったのに。

 69年前の今日、広島に人類史上初めて原爆が投下されました。

 きのこ雲の下、何万人もの人が高温に焼かれて、爆風に引き裂かれているまさにその時、原爆を投下した戦闘機エノラゲイの搭乗員は、遥か上空で、重大な任務完了に胸をなでおろしていたそうです。

 他人の痛みに対する想像力が持てなかったとき、失った時、人間は非常に残酷になれます。

 再び原爆の惨禍が繰り返されないために、戦争に巻き込まれない為に、それを経験した人たちの言葉に耳を傾け、人の痛みや苦しみを想像し胸に刻み、今度は伝えて行くことが大切だなと、改めて思いました。

絵本紹介(116) 悪い本2014年08月07日 23:30

題名   : 悪い本
作    : 宮部 みゆき
絵    : 吉田 尚令
発行所 : 岩崎書店

 夏と言えば怪談。
 と、言うことで今日から3回、怪談えほんのシリーズご紹介致します。

   この怪談絵本、編者で文芸評論家の東雅夫さんが、「怪談」を通じて想像力を養い、強い心を育んで欲しい、と考えて企画したそうです。なんでも幼いころ怪談に親しむことによって、想定外の事態にも平静を保てる、他者を傷つけることの恐ろしさなどを身に着けて行くものなのだと持論を展開されています。
 本当かなぁ?子供の頃から怪談苦手で、今でもできるだけ逃げ回っている私なんかは、怪談きいたらもっともっと怖い想像が広がって、収集つかなくてパニクってしまいますが。
 気の弱い方、ちょっとだけ勘弁して下さいね。

 
 はじめまして わたしは 悪い本です

   (自分を悪い本と称するモノが、少女に語りかけます。自分はこの世の中で一番悪いことを一番よく知っているのだと。)

 あなたは いま 悪いことが かいてある本なんか
 ほしくないと おもったでしょう
 でも、それは まちがいです

 (悪い本は断定的に言います。)

   いつか あなたは わたしが ほしくなる
 わたしと なかよくなりたくなる

 (な、な、なにを言うんだ!)
 (悪い本は続けます、いつかあなたは誰かを嫌いになって、いなくなれば良いと思うときが、必ず来ると断定します。)

 わたしは あなたに おしえてあげる
 この よのなかで いちばん 悪いことを

 いちばん 悪いことを おぼえたら
 あなたは いちばん 悪くなる

 いちばん 悪くなったら
 なんでも できるようになる

 (キャー、それ以上言うなー!!)

   少女は悪い本から必死で逃げるのですが、行く先々で悪い本は少女を誘惑します。
 悪い本にどんどん追い詰められていく少女の、心の緊張が伝わってくるページ構成の絵本です。

 そして、絵が怖くて圧倒的に不気味。
   直接的に怖いのではなくて、廃屋の中に残された気味の悪い肖像画と目が合ってしまった時のような、ぞぞっとさせられる底の方から這いあがってくるような怖さです。

    正直なところ、気の弱い方やお子さんはちょっと見ない方が良いかもしれません。たぶん夢に出ます。そんな絵です。
   でも、夏だからいいかー。

 ところでわたし、気づかず悪い本読んじゃったのかも。
 だって相当悪いですから。