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アンチ長寿2014年08月04日 23:57

 一昨日だったか、日本人男性の平均寿命がついに80歳を超えたというニュースがありました。
 
 日本人男性の一人としては、長寿を喜ぶべきなのでしょうが、素直には喜べません。
 親世代を見ていると、長生きしたが為に出会う苦労もたくさんありそうで、正直腰が引けてしまいます。

 じつは85歳の母親が、半月ほど前、尻もちをついて、大腿骨が腰骨と作っている関節の骨(頚骨)をぽっきり折ってしまっていました。
 歳相応に骨粗しょう症もあるので、折れた部分がくっつくのは難しいということで、急遽関節含めて折れた部分を人工骨頭に置き換える手術を受けました。

 大腿骨といったらすごく太い骨だし、股関節なんて深いところにあるので、イメージとしては大手術を想像したのですが、1.5時間くらいで終了して、傷口も小さく、本人ほとんど痛みもなかったようです。
 それが7月18日。

 そして今日、もう退院です。 しばらく寝たままの生活だったので、ちょっと足の筋力は衰えましたが、何にも捉まらず自立歩行できています。 人工骨頭と手術の進歩はすごいんですねー。
 ちょっと昔なら、大腿骨骨折して、そのまま寝たきりで衰弱していくパターンだって珍しくなかったでしょうに。

 足の怪我から一応復活した母ですが、入院前に暮らしていた老人ホームのことも、怪我したことも、手術したことも、既に忘れてしまっています。言い方は悪いですが、母に耐用年数が過ぎてしまった体を酷使して長生きして貰っているみたいで、怪我は治っても、見ていてとてもつらいんです。また次に怪我をしたり、今よりもっとわからなくなったり、苦しい出来事を待ってもらっているようで。

 自分もやがて同じように衰えて、難しいことはわからなくなって、子供たちに辛い思いをさせてしまうかもしれないと考えると、平均寿命よりだいぶ前でジエンドの方が、自分としてはありがたいかなと感じてしまいます。(死ぬのはすごーく怖いですけど。)
 
 思ったより早くお迎えが来てもジタバタしないように、遊べるうちに遊んでおくぞー。

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