http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

ツバメの子育て2013年06月21日 18:00

 前にもお伝えした、集合住宅の軒下に巣を構えたツバメのつがいの、子育ての様子ご報告です。

 ようやく雛も孵り、甲斐甲斐しく餌を運ぶ両親の忙しそうな姿を、遠巻きに観察してきたのですが、先週日曜の朝に異変が起きてしまいました。

 店に出勤しようとして巣の下を通りかかると、巣の一部が壊れて、雛が一羽落っこちそうになっています。
 なんとかしてやらなければと、踏み台になりそうなものを探して、その辺をうろうろ歩き回っていると、同じ住宅の住民で、小さなお子さんの手を引いた若いお父さんが二人、駆け寄ってきてくれました。

 「あれ、また落ちそう。」
 「さっき落っこちてたので巣に戻したんですよ。」

 オロオロしている私たちに一人が状況を説明してくれて、もう一人がすぐに管理人室から脚立を借りてきて、雛を巣の中に押し戻してくれました。

 「でもこのままではまた落ちますね。」と若い二人のお父さんと、様子を見に出てきてくれた管理人さんで協議開始。
 私たちは残念ながら時間が無かったので、その場を3人にお任せして店へと出勤しました。

 店を終えて自宅に戻ってみると、写真でご覧の様に、巣の下に雛落下防止用の小箱が貼り付けられていて、親鳥は箱の縁に留まって給餌中でした。

 ツバメの親子に感心を寄せて応援してくれていた人たちが他にもいたと思うと、勝手にうれしくなりました。朝会った若いお父さんたちとは、たまに出入り口で出会って顔は知っていましたが、話したのはその日が初めて。好感度がぐっとアップしたな。
 若いお父さんどうしもたぶん同じように初対面だったのでしょうが、見事な連携プレーでした。

 誰もが弱いものを助けて守ってあげたいという気持ちを、本能的に持っているんですね。日頃は時間に追われているだけなんですね。

 ツバメの為に一生懸命工作するお父さんの姿は、お子さんたちにか弱いものへの慈しみを教える、とても良いお手本になったのではないでしょうか。

アゲハのイモムシ2013年06月11日 11:58

 住まいのバルコニーで育てている山椒の木に、今年もアゲハの幼虫が付いて、昨日ようやく最終齢の「アオムシ」へと脱皮しました。

 とても身近な芋虫なのでご存じの方も多いかと思いますが、彼らは最初は黒っぽい地に白い模様が入った鳥のウンチそっくりの姿をしています。それが脱皮を重ねて最終齢になると、周りの葉と同じような美しい緑色で、大昔の新幹線0系みたいなフォルムに、劇的Before-Afterします。

 私は子供のころからアゲハの幼虫が大好きで、柑橘系の木でなんとなく愛嬌のある彼らの姿を見つけるとうれしくなる変なところがあります。(イモムシ萌え?) その気持ちが高じて、所帯を構えてあちこち転勤して歩いていた頃も、アゲハ用に大きな山椒の鉢を抱えて移り住みました。

 でも北国札幌に移ったときに、せっかくの20年ものの鉢を、冬季うっかり屋外に放置したら根っこまで凍って枯らしてしまい、翌春は園芸店で見つけてきた細い木からやり直しになってしまいました。

 ところがそんな年に限ってアゲハの当たり年で、ある日気が付くとか細い木に幼虫が 10匹以上付いていました。

 ヤバイ!このままではすぐに食料不足に陥る!

 と、いうことであわてて札幌市内の園芸店をあちこち車で駆け回り、ようやくもっとか細くて小さな山椒の”苗木”をありったけ購入してきました。北国ではあまり山椒は育たないのか、そもそも山椒を置いている店が少なくて、ずいぶん探してやっと何とか数をそろえて、これで食料問題解決かと安心したのですが。。。
 
 その年はアゲハの当たり年。
 なんと、購入してきた山椒の赤ん坊にまで数匹の幼虫が。
 
 かくして絶望的な食料不足の中、日に日に大きく育ち、食欲を増す幼虫たち。
 
 途方に暮れて思いついたのが、札幌から50Kmくらい離れた栗山町が運営している「ファーブルの森」という昆虫館(http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/docs/2012060600210/)に泣きつくこと。オオムラサキを温室蝶館で飼育していて、確かアゲハも飛んでたぞ と。

 幸い飼育員のおにいさんがとても優しい人で、電話問い合わせもなく突然芋虫抱えて飛び込んだ私たちから事情を聴くと、あっさりと「いいですよー」と受け入れてくれて、一件落着。
 
 やれやれと帰り着いた自宅では、ベランダいっぱいに並んだほとんど丸坊主の山椒の鉢たちが、過ぎて行った騒動に苦笑いしているようでした。

 アゲハ幼虫の季節になると思い出す、楽しくて懐かしい北の夏の一幕です。

大丈夫かな。。?2013年06月09日 19:00

 以前このブログで、住まいの集合住宅に今年もツバメが戻ってきてくれたこと報告しました。

 巣が出来て少し後に、たぶん卵が産まれたのでしょう。巣の中にいつも一羽が残って、抱卵のようなしぐさを見せています。
 でも、しっかりは覚えていないのですが、抱卵を始めてもう3週間くらい経つのではなかったかしら。

 ツバメの卵が孵化するまでの日数を詳しく知らないのですが、さすがにもう雛の声がしていても良いのではないかな。
 ヒトが近づいても、怖さに耐えて一生懸命抱卵している親鳥の姿を見ると、卵が無精卵だったりして孵らない最悪場合がかわいそうで、心配になります。

 少しでも雛の声を確かめたくて、ついつい巣に近づいてUshiさんにしかられてしまいました。

 ところで、昨日「あぷりこっとつりー」のURLに英語ページ作って、自分では「通じるんでない?」と思ってアップしたのですが、カナダ人の友人に見て貰ったら、数々のダメ出しをいただきました。
早速ホームページ見て頂いて、「??」だった方、ごめんなさい。
 修正してあります。

 日本人的感覚で単語並べてみても、ネイティブの方々の目にはヘンテコな英語と映るんですね。

 でも間違ってなんぼ。
 めげず、恐れず、怪しい言葉でもLet's communicate.

お帰り2013年05月22日 20:23

 住まいのある集合住宅の入り口に、今年もツバメのつがいが戻ってきました。

 人が頻繁に出入りする通路の天井の梁に、ちょっとずつ泥を運んで、狭いけれど立派なマイホームを新築。
 下に何も支える物が無い場所なのに、すごい技。

 このつがいが初めてやってきたのは2年前。
 その年は巣がなかなか梁にくっつかずに何度も壊れて、でもあきらめずに粘った甲斐あって、2回の子育てで6羽の雛を旅立たせました。
 
 去年は1回目の子育てが終わるころに巣が壊れて、そのままどこかに行ってしまったので、もうここは懲りたのかなと思っていました。

 でも今年また、1週間くらい前から、去年とはちょっと離れた場所に新しく巣を作り始めました。
 今回は以前の経験が生きたのか、一発で前より少し立派な巣が完成!

 今日そっと巣を覗いたら、一羽が巣の中でじっとしていて、もう一羽は近くの柱の上で巣を見守っています。
 きっと中にはもう卵があるのでしょう。

 ツバメは冬の間は暖かなインドネシアやマレーシアで過ごしているとか。

 よく遠くから夫婦揃って元気に戻ってきてくれたね。

 今年の子育ても、驚かさないように、少し離れたところから楽しませてもらうことにします。