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後悔先に立たず2015年12月08日 22:43

 ドイツの絵本「ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語」の続きをすぐにお届けできなくて済みません。
 
 白状すると、大学では第二外国語でドイツ語を選択しました。
 一応卒業できたということは、確か単位を取れたはずです。

 でもちっとも使えない。
 ドイツのヨイ子の読み物を訳す力もない。

 せいぜい、「こんにちは」は「グーテンタァッグ」、「さようなら」は「アウフヴィーダーゼーエン」。そしてなぜか「どこに住んでいますか?」が「ボーボーネンズィー?」くらいしか覚えていません。

 あの頃、英語でさえも嫌で嫌で逃げていたので、英語よりずっと決まりがめんどくさいドイツ語なんて勉強するわけがない。試験に通るスレスレ狙いの教科書暗記かなんかで乗り切ったのだったと思います。

 でも当時、こんなに何度もドイツを訪れる機会が未来に待っていることを知っていれば。。。
 ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、一部ベルギー、スイス、チェコ)を旅することの魅力を誰かが語ってくれていたら。。。
 そしてドイツの絵本で苦労することを占い師が予言してくれていれば。。。

 もうちょっとドイツ語の勉強真面目にやったかも。
 まさに後悔先に立たず。
 さすが聖徳太子は良いこといいますねー。あれっ?福沢諭吉でしたっけ?

 思えば英語も27までぜーんぜん苦手でした。(成績はいつも平均以下) 新婚旅行で行ったニュージーランドのハンバーガー屋にバカにされて、Ushiさんに面目丸つぶれになったのがきっかけで、受験の手段でなく、たかがコミニュケーションの道具と見方を変えたことで気楽にトレーニングできるようになりました。

 ドイツ語だって、絵本の中身を知ってやろう!という好奇心からちっとはわかるようになる。。。かも。。。たぶん。。。もしかすると。。。
 ま、頑張ってみます。

絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語③2015年12月10日 23:41

題名   : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作     : Volker Kriegel
発行所  : WILHELM HEYNE VERLAG

 片目のサンタから結婚を迫られた、(モトイ!)、相棒にと誘われたオラフは、誘いに応じてサンタの家の裏にある納屋で暮らし始めました。

 とは言ってもまだクリスマス前のノンビリできる時期。
 二人は朝ごはんを終えるとよくバドミントンをして遊びましたが、これはラケットを二つ持ったオラフがいつも勝ちました。


   反対に夕方丸テーブルをやるカードゲームは、いつもサンタの勝ちでした。


 二人は美しい景色の中小旅行にも出かけて、毎日楽しく暮らしました。


 でもそんな暮らしも12月に入るとあっけなく消え去りました。
 クリスマスに向けて毎日が戦争のようで、ファックスは朝から晩までサンタに宛てた子供たちのお願いリストを吐き出し続けました。


 サンタもオラフも目の回るような忙しさです。
 リクエストを整理したり、メーカーや業者と会ったり、値引きの交渉をしたり。
 それでも普通におもちゃや自転車やコンピューターを頼んでくる子供たちは可愛いものです。
 ペットを欲しがっても、それが犬や猫なら簡単です。でもオウムやクモやヘビとなると、ネットで探したり、サンタもオラフも友達に連絡したり、大騒ぎです。

 中にはリクエストをなかったものにしたくなるような、到底不可能なものを欲しがる子供たちもいます。
 ロバートは宿題ロボットを、フロリアンは空母を、ルイーザは生きた恐竜を欲しがっていますが、そんなものは手に入るわけがないので、みんな却下。没ネタファイルばかりが膨らんでいきます。

 この時期はたくさん雪が降るので、夜明け前から雪かきが必要です。 雪かきを終えて、コーヒーを一杯飲んだら、さぁもう仕事仕事。よるだってカードゲームどころではありません。


 ある朝オラフが目覚めると、折れた片方の角がありません。
 オラフは納屋の外で壁にもたれて途方にくれました。
 「角がなくなっちゃった。。。」


 どこに行った角?どうなるオラフ?どこまで続くこのお話し?

   続きはまた日曜日(たぶん)
 アウフヴィーダーゼーエン

12/12 あぷりこっとつりーこぼれ話2015年12月12日 23:59

 いやぁー暖かいですねぇ。本当に12月?と思っちゃいます。
 でも東京は明日からまた天気が崩れるそうで。今日のうちに沢山お客様来てくれたらいいんだけど。。。期待した今日の営業は、一体どうだったのでしょう。

  【開店前】
 いつも朝、店に到着すると、まず花壇や鉢植えの植物に水をあげて、ビオトープのメダカに少し餌をあげて、それからおもむろに看板出して営業を始めます。
 今日はビオトープをのぞき込んでいる段階で店の中を覗き込んでいる男女二人組が。。。 どうやら2階の窓の「えほん」の文字に魅かれて興味を持たれた様子。
 「どうぞ、もう開けますよー。」と声をかけたら、「いいですかぁ」と言って入って来られました。
 二人のご関係は姉弟?先輩後輩?あるいは師弟?良く解りませんが、終始女性が男性をリードして、「この絵本、読んだ方がいいよ」とか、「うわっ、これめっちゃ怖いからみてみぃ」とか。
 しばらく絵本に目を通した後、「あー楽しかったね」と言ってお帰りでした。
 それは良かった。良い1日になりますように。

【お目が高い!】
 先日ドイツのクリスマス市で仕入れて来たあれこれ。まだブログで紹介できていませんが、とりあえず今日から陳列始めました。
 その中に陶器製のニャンコの塩・胡椒入れがあって、Ushiさんも私も実用性より可愛らしさで置物でもいいなぁと気に入って連れ帰った品です。

 そのニャンコ塩・胡椒入れ、そんなに目立たない棚の、他の商品の後ろに置いていたのに、昼頃来店された女性のお客様の目に留まってしまいました。
 正直なところ、可愛いんだけど決して安くは無い品物だったのに、その方躊躇なくお買い求め下さいました。
 お会計の時、「つい先週ドイツで見つけて来たばかりなんですよ」と言ってみたら「見た途端一目ぼれです。友達にプレゼントしようと思って。。。」 
 そんな風に気に入って貰えると、選んできた甲斐がありました。ありがとうございます。

【おめでとう!】
 昼過ぎに、今は岐阜県で頑張っている以前の会社の後輩が久しぶりに顔を出してくれました。
 先に電話で聞いてはいたのですが、今日は結婚が決まった報告、というかのろけというかにわざわざ上京してくれたのでした。
 しかし、いざ結婚となると結納とか結婚式とか住まいとか、お相手やその両親の考えも上手く取り入れて、まーるく収めるよう調整しなければならないことに気づいたようで、ちょっとげっそり気味でした。
 苦労して一緒になったら、簡単に別れようなんて思えないでしょ。長く続くためにも、うーんと苦労しなさい。

【なんでだすぅ?】
 夕方ご来店の関西イントネーションの女性のお客様。
 知り合いのお子さんお二人へのプレゼントを選ばれていました。そして手作り木のおもちゃの「こまーむ」さんのどんぐりころころと、ネコブロックを気に入ってお買い求めを決意されました。
 どんぐりころころで遊ぶには、カタカタカタと可愛い音をさせながら転がり落ちる坂が必要ですが、そのお客様は坂ごとプレゼントをしたいという事で、私が店の展示用に適当に作った坂まで売ってくれと。
 えっ、でもこれいい加減に作った割には材料費が高かったので、安くはお譲りできまへんでぇ、坂ならなんぼでもほかの代用品でつくれまっせ、と諌めたのですが、どーしても売ってくれと粘られました。
 そこまでお望みなら仕方ない、恥ずかしいけどおんぼろ坂も一緒にお譲りしました。
 しかし、なんでだすぅ? なんであれでなければいけなかったんだすぅ?びっくりぽんや。
 たくさんお買い上げ、誠にありがとうございました。

 今日もたくさんのお客様、あぷりこっとつりーに感心を持っていただきありがとうございました。
 明日も良い日でありますように。

絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語④2015年12月13日 23:59

題名   : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作     : Volker Kriegel
発行所  : WILHELM HEYNE VERLAG

 ある朝、オラフが雪かきのシャベル代わりに使っていた片方の角がなくなっていました。 夜なる前には納屋のドアの近くに立てかけてあったのに。
 オラフは納屋の中を夢中で探しました。
 納屋が済んだらサンタの小屋の中、ガレージの中、そしてもう一度納屋の中。
 でも、角は見つかりません。消えてしまいました。

 消えた角はどうしたのでしょう?
 夜のうちに、クマか民芸品屋が盗んだのかもしれません。

   オラフは悲しくなって、納屋の戸を閉めて中に籠ってしまいました。

   クリスマス前で、サンタのオフィスは益々忙しくなっていました。注文はどんどん入るし、手紙は郵便受けから溢れています。仕事の仕上げに街に配達にも行かなければなりません。
 サンタは落ち込んでいるオラフを精一杯慰めました。
 でもオラフはベッドで寝込んで、サンタが運んだ食事もおやつもなにも喉を通りません。


 しかたなくサンタは一人で街に配達に出かけて、郵便局や税関に沢山の小包や荷物やパッケージを持ち込んで、それぞれの配達先を告げました。

 やっと長い一日が終わったと思ったら、サンタが運転するトラックは、街中で渋滞にはまってしまいました。
 赤信号で止められたとき、周りを眺めていたサンタが突然つぶやきました。
 「うそだろ。。。こんなことって。。」


 サンタはトラックを路上に止めたままにして、近くの店に駆け込みました。

   「いらっしゃい、何にしましょ?」店の男が尋ねます。
外ではサンタのトラックに行く手を邪魔された車がイライラしています。

 サンタは「ショーウィンドウのあれ、いくら?」

 「100です。」店の男が応えます。

 「50にまけてくれないか?そしたら買うよ」サンタが聞きます。

 「じゃ80でどうですか」  「いや、半額じゃないと買わない。」
外の車のクラクションに負けない大きな声でサンタが応えました。

 「わかりました。では70とおまけにあなたの眼にぴったりのガラスの眼をつけて差し上げましょう」店の男が言います。

 外の車のクラクションはますます大きくなります。

 サンタはカウンターに70を置いて、自分のガラスの眼とオラフの角を受け取ってトラックに戻りました。
 けたたましく鳴らされたクラクションを全く無視して、サンタは信号が赤から緑に変わったところでトラックを走らせました。


こうしてサンタが角を取り戻してくれたおかげで、オラフはすっかり元気を取り戻して、クリスマスイブには片目ではなくなったサンタと一緒にはりきってプレゼントを届けに出かけました。


    めでたしめでたし。


   えっ?ひっぱった割に、終わりがあっさり過ぎない?
 絵の可愛さ、おかしさにつられて買ってきた絵本ですが、絵を見て想像したのと少しお話が違っていました。無用に長くて、ちょっと子供向きではないかな?邦訳されて日本で発行されていない理由がなんとなく察しがつきました。
 今回の絵本紹介読んで下さった皆様、期待はずれの作品に長々とお付き合いさせて申し訳ありませんでした。

雲行きが。。2015年12月15日 23:46

 ここ数日、ふたご座流星群の見頃なのだそうです。
 今年は月明かりも無く、観測にはうってつけの夜空で、ピークの昨日は1時間に40個くらい流れるかもと予測されていました。

 でも残念ながら昨日東京の空は雲に覆われて、街の明かりが反射して星なんかちっとも見えませんでした。

 今晩の空は?と仕事帰りに見上げたら晴れていて、よし!今日はいけるぞと楽しみにしていたのですが。。。 さっき見たら肝心の東方向が雲に覆われ始めていました。
 今晩もだめかも。

 しかし、最近物理学者さんたちの実力には驚かされることばかり。
 ノーベル賞を取ったニュートリノの発見(解説を聞いてもちんぷんかんぷんですが)、金星探査機あかつきの金星周回軌道投入(女性研究者の旦那さんは投入を祝って豆乳鍋をこしらえたとか)、ハヤブサ2 スウィングバイでリュウグウへまっしぐらとか(そこに玉手箱はあるのか?)、ふたご座流星群のピーク予想とか。。。
 どうやって求めるの?と思うような緻密な計算で結論にたどり着いているんでしょうね。

 こちらは一応理系の端くれですが、物理の入り口でそっぽを向いてしまった口。当時の物理の教諭が、「自然界のすべての事柄は物理の数式で表される」と言ったのに腹を立てて、生命現象はもっと気まぐれと必然と愛でできているんだとうそぶいて、物理の勉強を拒絶してしまいました。
 
 ドラマ「ガリレオ」で天才教授が所かまわず数式を書きなぐって「実におもしろい」とのたまうシーンは、「んなわけ無いでしょ!」と突っ込んでいましたが、最近は生命現象すらじわじわと物理学包囲網に迫られているような嫌な予感がしています。

 物理の神様、いままでバカにしてごめんなさい。
 心を入れ替えますから、今晩は流れ星見せて下さい。