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ドイツクリスマス市 その32015年12月01日 07:20

連日ドイツクリスマス市話題で恐縮です。

昨日になりますが、フランクフルトから都市間急行(ICE)で1.5時間程の旅で、メルセデス本社があるシュトゥットガルトのクリスマス市に出かけて来ました。

ですが、それだけで1日持ちそうになかったので、シュトゥットガルトからSバーンという近郊電車で約20分のエスリンゲンというワインの街のクリスマス市から見物始めました。

エスリンゲンはガイドブックには載っていないのですが、ローテンブルグと似て木組みの家々が残っていたり、城塞が残っていたり、中世の情緒を感じさせてくれる街でした。

ここのクリスマス市は規模こそ大きくはないのですが、市の半分では中世風の衣装と店構えで、的当てや手品などの遊び場もあって、エンターテイメントも考えられた楽しいマーケットでした。このエリアで昼食にズッペ(ドイツの具沢山スープにパン一切れ)を頼んだら、結構いけました。 4年前に訪れたドレスデンのクリスマス市にも同じように中世風のマーケットがありましたが、そこは入場料を取る割に、狭くてちっとも面白くないし、食べ物口に合わなかったなぁ。


想定外に面白かったエスリンゲンのクリスマス市に後ろ髪引かれながらシュトゥットガルトに戻ると、さすがメルセデスの城下町、鉄道の駅の上におなじみのメルセデスマークが燦然と輝き、一瞬ナチスドイツ帝国をイメージしてしまいました。


近代的で整然としたお買い物通りを進むと、新宮殿前の広場に差し掛かって、ここあたりから数百メートル離れたマルクト広場まで屋台が並んでいます。日曜日の午後ということもあってか、人混みが激しくて、なかなかマルクト広場に近づけませんでした。


マルクト広場にもたくさんの屋台がひしめいていて、もう買い物しないぞと思っていたのに、他のマーケットで見かけなかったカワイイ飾りを見つけてしまうと、つい手を伸ばしてしまいました。


シュトゥットガルトからの帰りのICE、時差ぼけで眠りこけていたら、フランクフルト到着に気づくのが遅れて、慌てて跳び下りることになりました。危うくハンブルグ辺りまで持っていかれるところでした。

帰国しました2015年12月02日 23:59

 5泊7日のドイツ旅行、最終2日はフランクフルトのクリスマス市や市内ショップを訪ね歩いて終了しました。

 フランクフルトには日本人観光客が結構やってきていて、小学生とそのお母さんたちらしき団体にも出会ってビックリです。
 こどもの頃から言葉の通じないお祭りで買い物をしたり買い食いをしたり、なかなか大きな自信になって残っていきそうで、うらやましく感じました。

 今回も往路約12時間、復路約11時間の飛行機内、どちらも数分単位でしか眠ることができず、結果として映画ばかりを見て過ごしました。

 今回以下の邦画を見ました。
  ・海街ダイアリー(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず) 
  ・予告犯(生田斗真、戸田恵梨香、窪田正孝、濱田岳)
  ・イニシエーションラブ(松田翔太、前田敦子)
  ・HERO(キムタク、北川景子)
  ・小野寺の弟、小野寺の姉(向井理、片桐はいり)
  ・S 最後の警官(向井理、綾野剛)
  ・冬の幽霊(わはは本舗)

 この夏の話題作なんかも結構あったのですが、実は一番印象に残ったのはイニシエーションラブ。

 キャストが松田翔太と前田敦子の時点で、かなりベタな恋愛映画は覚悟して暇つぶし程度に見ました。
 確かにベタな恋愛映画なのですが、背景がちょうど1980年代で、自分がリアルタイムに20代を過ごした時代。描かれた風俗や挿入された楽曲(サザン、オメガトライブ、男女7人のテーマなどなど)が懐かしくて、つい引き込まれました。

 そしてこの映画は人の思い込みを巧みについていたことが明かされたラスト数分。はぁっ!?と驚く種明かしがありました。
 その種明かしをされると、あーそうかと腑に落ちることがたくさんあって、やられたぁーという感じです。

 なによりも配役。前田敦子を持ってきた意味が最後の最後でわかりました。にくい!

 暇つぶしとしては、結構面白い趣向の映画ですよ。ただ、ラスト数分まで我慢して見続けてね。

12/5 あぷりこっとつりーこぼれ話2015年12月05日 22:50

 早いですねぇ。
 もう12月を迎えてしまいました。

 今日は朝からきれいに晴れた東京地方。
 電動アシスト自転車にいつもと同じにワンコと、いつもと違ってドイツで買い集めて来たたくさんの雑貨を積んで、店までえっちらやってきました。
 
 先週お休みにしてしまったので、久しぶり。
 花壇に植えたアイビーが元気よく伸びすぎて、道路にあふれ出ています。

 そんなこんなで2週間ぶりの営業スタートです。

【雑貨の整理】
 ドイツ旅行でたくさん買い集めて来た小さな雑貨類は、午後から顔を出したUshiさんによって包装を解かれて、ひとつひとつリストに商品番号、商品名、仕入れ値などが書き記されて行きました。
 こういうことに関してはズボラな私はUshiさんに頼りっぱなしです。

 今回の旅行はUshiさんから「爆買い」と評されたほど、タガが外れたようにたくさんのアイテムを買い付けてしまったので、リスト化も値付けもなかなか骨の折れる作業になっています。
 クリスマスの飾りになりそうなものが多いので、早くに店に並べてお客様に見て頂かねば!!!と、鼻息荒くしながら、Ushiさんの作業を遠目に見守り、お茶を出すくらいしかできなかった私です。

 どんなもの買ってきたのか?実は買った本人もわからなくなっています。が、明日には陳列して、来週くらいからこのブログでもご紹介できそうです。

【Aクンファミリーご来店】
 あぷりこっとつりーのすぐ近くに住んでいる中学時代の同級生Aクンが、ご家族を連れて来店してくれました。
 英語、ドイツ語、フランス語がすでに堪能なAクン。今度はイタリア語を学び始めたそうでイタリア語の絵本を、Aクンに似て知的なお兄ちゃんはお気に入りのヨシタケシンスケさんの絵本を選んで行ってくれました。
 一方元気な妹ちゃん。ワンコが手やほっぺをペロペロするのがとても気に入って、お母さんと一緒にずーっとワンコを撫でてくれていました。前に来てくれた時は追い掛け回すばかりだったから、ちょっとお姉ちゃんになったのかな?

【男性リピーターさん】
 2年前の開店以来、数か月おきに絵本を買いに来て下さる男性リピーターさんが今日も来店して下さいました。
 いつもとても真剣にお気に入りの1冊を選んで行かれるので、なかなか声をかけられないでいたのですが、今日はちょっとお話しすることができました。
 この方、絵本をストリーとしてより、むしろアートとしてとらえていらっしゃるようで、絵はもちろん、活字の字体、印刷の具合、紙の質などトータルでお気に入りを選ばれているのだそうです。
 んー、そういう楽しみ方もあったのねぇ。

 今度なんのお商売か聞いてみよ。


 こんな感じの2週間ぶりの営業でした。
 すっかり日が暮れた帰り道、自転車はそろそろ手袋が必要な寒さになってきました。

絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語①2015年12月06日 23:59

題名   : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作     : Volker Kriegel
発行所  : WILHELM HEYNE VERLAG

 今日ご紹介しようとする絵本は、先日のドイツ旅行の際に古本屋で見つけた絵本で、中味がドイツ語です。 絵だけ見ると、なにやら面白そうなので購入してきました。
 調べてみましたが、翻訳されて日本で発行された気配がありません。なので日本語タイトルはドイツ語直訳です。
 なんとなく面白いのではないか?と予感がするので、google翻訳の力を借りてなんとか全編ストーリーをご紹介しようと大胆な企画に打って出ることにしました。
 でもほとんど無力のドイツ語を翻訳するのはなかなか骨が折れますので、2回、もしかすると3回に分けてお届けいたします。最後まで読んだら全然面白くないかもしれませんが、その時はご容赦を。


 昨日生まれた12頭のヘラジカの赤ちゃん。その中にいままで誰も見たことがないほど立派な角を持った子がひとりいました。
 それがオラフです。


 オラフは叔母さんに育てられました。
 お母さんはオラフを生んですぐに死んでしまったし、お父さんはオラフが生まれる前にどこかに行ってしまったのです。


 少し大きくなった頃には、もう近所で大きな角のオラフのことを知らない人はいなくなりました。

 ヘラジカの子供たちはみんなしてオラフをからかって笑いものにしました。

 実際、オラフは外で遊ぶと、よく大きな角をどこかにぶつけて頭を痛めるドジな子供でした。


 もう少し大きくなった頃には、オラフは仲間から離れて一匹オオカミになっていました。
 でもその頃には大きな角で木の間を歩くことがすかり上手になって、一人で森をさまよい歩いて、キノコやキイチゴを探して食べたり、


 退屈すると車が通る道路に姿を見せて、道行くドライバーを脅かして楽しんだりしていました。


 静かで大きな湖を一人漕ぎ渡るのも好きでした。

 そんなある日、事件が起きたんです。
 森で遊んで帰る途中、オラフは2匹のクマと出会いました。
 でも2匹ともよく知っているクマでしたし、いざとなったら大きな角でひっぱだく得意技があったので、オラフは一人でもちっとも怖くありませんでした。


 ところが、すっかり酔っぱらっていたクマたちは、林の向こうでオラフをからかって挑発したんです。
 「やーい、くそったれオラフ!くそったれたらくそったれ!」
 「ほらどうした、悔しかったらかかってこい、この臆病者!」

 オラフはすっかりぶちきれて頭が真っ白になりました。
 そしてクマたちに向かって突進しようとしたその時、「バキッ」木にぶつかった衝撃で、オラフの片方の角が折れてしまったのです。。。

 びっくりしたクマが逃げた後、オラフは折れた角を持って、ぼんやりしていました。
 「あーあ。角が片方じゃますます変わり者だぁ。」


 でもオラフはこんなことで落ち込む弱虫ではありません。
 それどころかすぐに折れた角を使ってできることをいろいろ想像しました。


 想像しただけじゃなく、その角でオラフをからかった2匹のクマをボコボコにして仕返しもしました。


 ただ。。。
 普通ヘラジカはクリスマスシーズンにお金を稼ぐのに、角が片方折れてしまっては仕事にありつけるのか。。。 オラフはそれを心配しました。

明日に続く.。。。

絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語②2015年12月07日 23:59

題名   : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作     : Volker Kriegel
発行所  : WILHELM HEYNE VERLAG

 昨日はヘラジカオラフの生い立ちと、オラフが片方の角を折ってしまったところまでご紹介しました。今日はその続きになりますが。。。
 実はここから文章がやたらに増えて、googlel翻訳を使っても意味がチンプンカンプンでした。
 それでこんな感じかな?と、かなり想像でお話をつないでいることご了承下さい。


 角を片方折ってしまったオラフは、大きな折れた角を持って道路に突然現れて、ドライバーを脅かす遊びをまた始めました。

 遠くから車のエンジンの音が聞こえてきたので、オラフは木の陰に隠れて待ちます。
 でもなんだか変です。車というより、蒸気機関車みたいにプシュプシュ言いながら近づいてきます。

 エンジンの音がいよいよ大きくなって近くまで来たとき、オラフは木の陰から大きな角をかざして道路に勢いよく飛び出しました。

 「止まれぇぇぇぇ!」
 「ここから通行止めだぁ!」


 オラフがこう言って道路に飛び出すと、ドライバーはみんなびっくりしてハンドルを大きく切ってしまいます。すると北国の凍った道では車は滑って、そのまま側溝に落っこちしまいます。

 ところが今日は違いました。

 なんと片目で例の赤いコスチュームを着たサンタクロースが乗ったおんぼろ車は、オラフの前でピタリと止まりました。
 すると乗っていたサンタクロースは手をたたいて喜んでいるではないですか。

 「なんと ついて いるんじゃ!」
 「おんぼろ車が こんなど田舎で ちょうどいかれちまったところでアンタが現れるなんて!」
 サンタはオラフに駆け寄って言いました。


 「い、いやぁ。偶然だと思いますけど。。。」
 オラフはバツが悪そうに答えました。

 「なにを言っとるんじゃ! これは奇跡じゃ!」サンタは決めつけます。

 結局、オラフはサンタの車を押してサンタの家まで送ることになりました。

 どれくらい押して歩いたでしょう。オラフとサンタはようやくサンタの家に着きました。


 「じゃ、これで。」と帰ろうとするオラフにサンタは、「お礼がしたい。アンタはお客さんじゃ。」
 そして、「わしの家の裏には寝心地の良い納屋があるから、遠慮しないで泊まっていきな。でもその前にアクアビット(ブランデー)で乾杯しなきゃな。」

 その夜二人は、夜が明けるまで飲み続けて、すっかり意気投合してしまいました。
 陽が昇るころ、サンタはオラフに提案します。
 「わしはなんでもかんでも一人でやるのに疲れちまったよ。相棒が欲しいんだ。どうだい、組まないか?」
 「アンタが配達リストを読んで、わしが届ける。その逆だっていい。」

 オラフはこの夜、友達と仕事の両方を一度に持つことになったのです。

 っこから先、いよいよサンタの相棒としてオラフが活躍する?のだろうとおもいますが、続きは次回に。
 (次回と言っても、この後の文章の長さが益々すごいので、ちょっとお時間頂戴いたします。お待たせして済みません。)