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絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語④ ― 2015年12月13日 23:59

題名 : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作 : Volker Kriegel
発行所 : WILHELM HEYNE VERLAG
ある朝、オラフが雪かきのシャベル代わりに使っていた片方の角がなくなっていました。 夜なる前には納屋のドアの近くに立てかけてあったのに。
オラフは納屋の中を夢中で探しました。
納屋が済んだらサンタの小屋の中、ガレージの中、そしてもう一度納屋の中。
でも、角は見つかりません。消えてしまいました。
消えた角はどうしたのでしょう?
夜のうちに、クマか民芸品屋が盗んだのかもしれません。
オラフは悲しくなって、納屋の戸を閉めて中に籠ってしまいました。
クリスマス前で、サンタのオフィスは益々忙しくなっていました。注文はどんどん入るし、手紙は郵便受けから溢れています。仕事の仕上げに街に配達にも行かなければなりません。
サンタは落ち込んでいるオラフを精一杯慰めました。
でもオラフはベッドで寝込んで、サンタが運んだ食事もおやつもなにも喉を通りません。
しかたなくサンタは一人で街に配達に出かけて、郵便局や税関に沢山の小包や荷物やパッケージを持ち込んで、それぞれの配達先を告げました。
やっと長い一日が終わったと思ったら、サンタが運転するトラックは、街中で渋滞にはまってしまいました。
赤信号で止められたとき、周りを眺めていたサンタが突然つぶやきました。
「うそだろ。。。こんなことって。。」
サンタはトラックを路上に止めたままにして、近くの店に駆け込みました。
「いらっしゃい、何にしましょ?」店の男が尋ねます。
外ではサンタのトラックに行く手を邪魔された車がイライラしています。
サンタは「ショーウィンドウのあれ、いくら?」
「100です。」店の男が応えます。
「50にまけてくれないか?そしたら買うよ」サンタが聞きます。
「じゃ80でどうですか」
「いや、半額じゃないと買わない。」
外の車のクラクションに負けない大きな声でサンタが応えました。
「わかりました。では70とおまけにあなたの眼にぴったりのガラスの眼をつけて差し上げましょう」店の男が言います。
外の車のクラクションはますます大きくなります。
サンタはカウンターに70を置いて、自分のガラスの眼とオラフの角を受け取ってトラックに戻りました。
けたたましく鳴らされたクラクションを全く無視して、サンタは信号が赤から緑に変わったところでトラックを走らせました。
こうしてサンタが角を取り戻してくれたおかげで、オラフはすっかり元気を取り戻して、クリスマスイブには片目ではなくなったサンタと一緒にはりきってプレゼントを届けに出かけました。
めでたしめでたし。
えっ?ひっぱった割に、終わりがあっさり過ぎない?
絵の可愛さ、おかしさにつられて買ってきた絵本ですが、絵を見て想像したのと少しお話が違っていました。無用に長くて、ちょっと子供向きではないかな?邦訳されて日本で発行されていない理由がなんとなく察しがつきました。
今回の絵本紹介読んで下さった皆様、期待はずれの作品に長々とお付き合いさせて申し訳ありませんでした。
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作 : Volker Kriegel
発行所 : WILHELM HEYNE VERLAG
ある朝、オラフが雪かきのシャベル代わりに使っていた片方の角がなくなっていました。 夜なる前には納屋のドアの近くに立てかけてあったのに。
オラフは納屋の中を夢中で探しました。
納屋が済んだらサンタの小屋の中、ガレージの中、そしてもう一度納屋の中。
でも、角は見つかりません。消えてしまいました。
消えた角はどうしたのでしょう?
夜のうちに、クマか民芸品屋が盗んだのかもしれません。
オラフは悲しくなって、納屋の戸を閉めて中に籠ってしまいました。
クリスマス前で、サンタのオフィスは益々忙しくなっていました。注文はどんどん入るし、手紙は郵便受けから溢れています。仕事の仕上げに街に配達にも行かなければなりません。
サンタは落ち込んでいるオラフを精一杯慰めました。
でもオラフはベッドで寝込んで、サンタが運んだ食事もおやつもなにも喉を通りません。

しかたなくサンタは一人で街に配達に出かけて、郵便局や税関に沢山の小包や荷物やパッケージを持ち込んで、それぞれの配達先を告げました。
やっと長い一日が終わったと思ったら、サンタが運転するトラックは、街中で渋滞にはまってしまいました。
赤信号で止められたとき、周りを眺めていたサンタが突然つぶやきました。
「うそだろ。。。こんなことって。。」

サンタはトラックを路上に止めたままにして、近くの店に駆け込みました。
「いらっしゃい、何にしましょ?」店の男が尋ねます。

サンタは「ショーウィンドウのあれ、いくら?」
「100です。」店の男が応えます。
「50にまけてくれないか?そしたら買うよ」サンタが聞きます。
「じゃ80でどうですか」
外の車のクラクションに負けない大きな声でサンタが応えました。
「わかりました。では70とおまけにあなたの眼にぴったりのガラスの眼をつけて差し上げましょう」店の男が言います。
外の車のクラクションはますます大きくなります。
サンタはカウンターに70を置いて、自分のガラスの眼とオラフの角を受け取ってトラックに戻りました。
けたたましく鳴らされたクラクションを全く無視して、サンタは信号が赤から緑に変わったところでトラックを走らせました。

こうしてサンタが角を取り戻してくれたおかげで、オラフはすっかり元気を取り戻して、クリスマスイブには片目ではなくなったサンタと一緒にはりきってプレゼントを届けに出かけました。

めでたしめでたし。
えっ?ひっぱった割に、終わりがあっさり過ぎない?
絵の可愛さ、おかしさにつられて買ってきた絵本ですが、絵を見て想像したのと少しお話が違っていました。無用に長くて、ちょっと子供向きではないかな?邦訳されて日本で発行されていない理由がなんとなく察しがつきました。
今回の絵本紹介読んで下さった皆様、期待はずれの作品に長々とお付き合いさせて申し訳ありませんでした。
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