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絵本紹介(248) ヘラジカのオラフ。クリスマスの物語①2015年12月06日 23:59

題名   : Olaf, der Elch Eine Weihnachtsgeschichte
ヘラジカのオラフ。 クリスマスの物語
作     : Volker Kriegel
発行所  : WILHELM HEYNE VERLAG

 今日ご紹介しようとする絵本は、先日のドイツ旅行の際に古本屋で見つけた絵本で、中味がドイツ語です。 絵だけ見ると、なにやら面白そうなので購入してきました。
 調べてみましたが、翻訳されて日本で発行された気配がありません。なので日本語タイトルはドイツ語直訳です。
 なんとなく面白いのではないか?と予感がするので、google翻訳の力を借りてなんとか全編ストーリーをご紹介しようと大胆な企画に打って出ることにしました。
 でもほとんど無力のドイツ語を翻訳するのはなかなか骨が折れますので、2回、もしかすると3回に分けてお届けいたします。最後まで読んだら全然面白くないかもしれませんが、その時はご容赦を。


 昨日生まれた12頭のヘラジカの赤ちゃん。その中にいままで誰も見たことがないほど立派な角を持った子がひとりいました。
 それがオラフです。


 オラフは叔母さんに育てられました。
 お母さんはオラフを生んですぐに死んでしまったし、お父さんはオラフが生まれる前にどこかに行ってしまったのです。


 少し大きくなった頃には、もう近所で大きな角のオラフのことを知らない人はいなくなりました。

 ヘラジカの子供たちはみんなしてオラフをからかって笑いものにしました。

 実際、オラフは外で遊ぶと、よく大きな角をどこかにぶつけて頭を痛めるドジな子供でした。


 もう少し大きくなった頃には、オラフは仲間から離れて一匹オオカミになっていました。
 でもその頃には大きな角で木の間を歩くことがすかり上手になって、一人で森をさまよい歩いて、キノコやキイチゴを探して食べたり、


 退屈すると車が通る道路に姿を見せて、道行くドライバーを脅かして楽しんだりしていました。


 静かで大きな湖を一人漕ぎ渡るのも好きでした。

 そんなある日、事件が起きたんです。
 森で遊んで帰る途中、オラフは2匹のクマと出会いました。
 でも2匹ともよく知っているクマでしたし、いざとなったら大きな角でひっぱだく得意技があったので、オラフは一人でもちっとも怖くありませんでした。


 ところが、すっかり酔っぱらっていたクマたちは、林の向こうでオラフをからかって挑発したんです。
 「やーい、くそったれオラフ!くそったれたらくそったれ!」
 「ほらどうした、悔しかったらかかってこい、この臆病者!」

 オラフはすっかりぶちきれて頭が真っ白になりました。
 そしてクマたちに向かって突進しようとしたその時、「バキッ」木にぶつかった衝撃で、オラフの片方の角が折れてしまったのです。。。

 びっくりしたクマが逃げた後、オラフは折れた角を持って、ぼんやりしていました。
 「あーあ。角が片方じゃますます変わり者だぁ。」


 でもオラフはこんなことで落ち込む弱虫ではありません。
 それどころかすぐに折れた角を使ってできることをいろいろ想像しました。


 想像しただけじゃなく、その角でオラフをからかった2匹のクマをボコボコにして仕返しもしました。


 ただ。。。
 普通ヘラジカはクリスマスシーズンにお金を稼ぐのに、角が片方折れてしまっては仕事にありつけるのか。。。 オラフはそれを心配しました。

明日に続く.。。。

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