http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(223) いぬのおしりのだいじけん2015年08月30日 20:05

題名   : ピーター ベントリー
絵    : 松岡芽衣
訳    : 灰島かり
発行所 : ほるぷ出版

 今回ご紹介の絵本は、そーだったのか!と人生にとても役立つ?お話です。犬たちが道で出会うと行うあの儀式、お尻のかぎあいの謎が、ついにこの絵本で解き明かされようとしています。


   ある年、ワンワンまつりの豪華なパーティーに世界中の犬たちが集まって来ました。

 パーティー会場の宮殿のドアには貼り紙がしてありました。

 「パーティーにようこそ。けがわのコートはそのままでけっこうですが おしりは、おぬぎくださいませ。」
 「ぬいだ おしりは、おしりかけにおかけください。」
 ん? おしり、脱ぐ? おしり架け?

 でも参加した犬たちはなにも不思議を感じずにおしりを脱いで、壁のおしり架けにかけました。


 さあ、たのしいパーティーの始まりです。
 テーブルに並んだおいしそうなご馳走をみんなで食べて、ショータームでは歌や福笑いやマジックで盛り上がって、次はダンスタイムです。
 ダンスで張り切って踊っていたあるペアが、回りすぎで目を回して、勢い余って照明のキャンドルを倒してしまいました。
 たいへん!キャンドルの火がカーテンに燃え移って辺りはあっという間に火の海です。

 犬たち最初は一生懸命おしっこをかけて火事を止めようとしましたが、火の勢いの方が強くてどうしようもありません。

 みんな慌てて宮殿から逃げ出しました。


 やれやれ、みんな無事に外に逃げ出せたと思ったら、大変! 玄関におしりを忘れてきてしまいました。
 火事で明かりが消えて真っ暗な玄関でわれ先におしりを取ろうとして急ぐうちに、おしり架けを倒しておしりをぶちまけて、どれがだれのかわからなくなってしまいました。

   でも仕方がないので、みんな落ちている一つを拾って逃げ出しました。

 そしてこの火事の後から、犬どうしが出会うと、必ず互いにおしりの臭いを嗅ぎ合って、出会った犬が自分のお尻を着けていないか確かめるようになったのでした。。。



 なるほどー。そんな深いわけがあったんだぁ。
ワンコたちもたいへんなんですね。

 でも、運よく自分のお尻を見つけた時はどうするんでしょうね?相手と交渉してお尻取り換えてもらうのかな?