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反省2015年08月26日 23:59

 日曜日に詐欺師に狙われた事件が尾を引いています。
 (詳しい事情は8/23当ブログご参照)

 被害はなかったと言え、一時なんでだまされてしまったのだろう?と。

 いつもかーさんたすけて詐欺(つくづくダサい名前ですが)の新たな被害者のニュースを聞く度、なんでいまさら騙されてんの? 信じられない。と思っていたのに、自分もまんまと騙されるとは。

 自己分析すると、騙された原因は二つ。

 「この店は犬OKって、うちの奥さんが知っててさ」
 詐欺師が最初に言った一言。店のどこにも犬連れOKとは書いていないのですが、数か月前に犬の散歩の途中の女性が、犬を旦那に預けて、店をちょっと覗いて行ったことがありました。その時、良かったらワンちゃんもどうぞと確かに言ったんです。だからてっきり、あああの時の旦那がこの人か。この辺りで犬の散歩するなら、近所に住んでて当然だよね。。。。 と、なってしまいました。

 「オヤジは加山雄三で、もうすぐひ孫連れて絵本を買いにくる」
 加山雄三=お金持ち、かわいいひ孫の為なら、あれも買いなさい、これも買いなさいと10冊くらい買ってくれるかも。。。店を気に入って貰えたら、良いお得意さんになってくれるかも。。。と、完全に欲に目がくらみました。

 この2点ですっかり詐欺師を近所に住む加山雄三の息子と信じ込んだ私は、その後よく考えれば詐欺師のいう事でおかしいな?と思うことがいくつもあったのに、詐欺師を否定しないで、自分の記憶と知識を疑う思考回路を作り上げてしまいました。
(例えば 加山には5人子供がいる:たしか4人のはずだけど、知らなかっただけか? トータス松本も加山の息子:トータスは大阪出身じゃなかったっけ?勘違いかな。 毎朝代々木公園を200周7km走っている:代々木公園サイクリングコースは1周2km近い。聞き間違いかな? うちの奥さんはレベッカのドラム:ノッコ以外に女の子のメンバーいたっけ?いたのか。)

 金を要求されて、これはいよいよ変だぞと思いながら、それでも詐欺師の気分を害さないよう、きっぱり断るのではなくて無視で切り抜けようとしました。
 普通に考えたら、相手は詐欺師なんだから、こらぁ!とすごむか、ぶん殴るか、密かに警察を呼ぶかしても良かったのですが、早いところあきらめて立ち去って貰えるように仕向けることしか考えていませんでした。

 まあ、結果的には争いになって怪我したり、店壊されるよりも良かったのかもしれませんが、あとから自己暗示の恐ろしさを感じています。

 あのへたくそな詐欺師でも、適当なゴタク並べられているうちに自分で自分に暗示をかけてしまうのだから、お年寄りが良く練られたかーさんたすけて詐欺(繰り返しますが、ダサすぎる名前)のシナリオに乗せられて、信じる方向の強い自己暗示をかけてしまうのも、案外特別なことではないのかもしれないなぁと思います。(銀行員に声かけられても、自分は騙されてなんかいない!と言い張る方が多いそうですものね。)

 かーさんたすけて詐欺(しつこいようですが、ダサい)の被害者の皆さん、馬鹿にしてごめんなさい。