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絵本紹介(222) うんちしたのはだれよ!2015年08月27日 23:55

題名   : うんちしたのはだれよ!
文     : ヴェルナー ホルツヴァルト
絵     : ヴォルフ エールブルッフ
訳     : 関口 裕昭
発行所  : 偕成社

 今回ご紹介する絵本は、万国共通こどものアイドル「うんち」がふんだんに出て来る絵本です。
 頭の上にうんちをされたモグラが犯人を捜すうち、いろんな動物のいらんなうんちに出会っていくお話ですが、形も大きさも量もちがううんちだけど、生きていればみんなすることが自然と子供に伝わる優れた物語だと、個人的には思っています。


 ある日、もぐらくんが地面から顔を出していたその頭に、上から茶色でふっくらしたソーセージのようなうんちが落っこちてきました。


 「なんてひどいことを!」
 「だれだ、ぼくのあたまにうんちなんかしたやつは?」

 でも残念ながらもぐらくんは目が悪くて、うんちの犯人を見つけることはできませんでした。

 そこでもぐらくんは、近くの動物たちに手当たり次第に聞いて行きます。
 「ねえきみ、ぼくのあたまにうんちおとさなかった?」

 ハトに聞いたらハトは、どろっとしたヨーグルトのうんちをして飛び去りました。ハトじゃありません。


 ウマのうんちはどっしりとしたお団子みたいなうんちだったので、ウマも違いそうです。


 ウサギはまめつぶみたいな小さなうんち。やっぱり違います。


 ウシのうんちは強烈。深緑色のジャムみたいなうんちがたっぷり。こんなのが頭に降っていたら大変でしたが、ウシも違いました。

 目の悪いモグラくんは、ハエにも聞いてしまいました。
 するとハエはモグラくんの頭のうんちを味見して、「わかりきっているだろ。これはいぬのうんちだよ。」


 イヌだってぇ!
 モグラくんはとうとう犯人を突き止めました。あのにっくき肉屋のにくやまにくえもんだったのです。
 犯人を見つけたもぐらくん。いったいどうするつもり?