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絵本紹介(258) ナマケモノのいる森で2016年01月31日 23:35

題名  : ナマケモノのいる森で
文    : ソフィー ストラディ
仕掛け : アヌック ボアロベール、ルイ リゴー
訳    : 松田 素子
発行所 : アノニマスタジオ

 今回ご紹介する絵本は、初めてのポップアップ絵本です。ナマケモノがのどかに暮らす森がある日人間の開発でどんどん小さくされていく。。。 そんなお話を立体的にとてもリアルに表現した絵本です。

 活き活きと生きている森がありました。
 そこには鳥も、ヒョウも、アリクイも、ヒトも、ナマケモノも住んでいました。
 みんな歌ったり、食べたり、眠ったり、遊んだり、楽しく暮らしていました。


 ところがある日、そんな森に鋭くて冷たいチェーンソーの音が響き渡りました。オウムの仲間のオオハシが音に驚いてギャーと叫びました。


   森は震えてきしみましたが、冷たい機械の音は止むことなく、木が次々と切り倒されていきました。鳥たちは巣を捨てて逃げていきます。動物も、ヒトも大急ぎで逃げて行きます。

 ナマケモノはどうしたのでしょう?うまく逃げることができたのでしょうか?

 森の木々はすっかり切り倒されてしまいました。
 すると、なんという事か!ナマケモノは逃げ遅れていました。

 はやく おきて! ナマケモノ。 とおくに 逃げて!ナマケモノ

 ...そしてついに森は消えました。

 ある日森があった場所に一人のひとがやってきて、森を復活させようと、土地を耕して種をまき始めました。あきらめることなく、一粒ずつ。

 すると。。。


この絵本は見開くと木々が立ち上がって森が出来上がるようになっています。その森の中にいろいろな鳥や動物が隠れています。ナマケモノもいます。それらを探すのもちょっとした楽しみです。

 あぷりこっとつりーは絵本を自由に手に取って見て頂けるよう陳列しています。なので、これまで壊れやすいポップアップ絵本の取り扱いは避けて来ました。
 ですが、ポップアップ絵本は平面だけでは伝えられない空間を表現していて、感心致しました。これからはポップアップ絵本も置いてみようかなぁと思います。

 陳列品が破損して損を出すかもしれませんが、まあ、いいか。
 そんなことより来店されたお客さんがわあっと歓声上げてくれる方が大事ですものね。
 Ushiさんまた赤字です。ごめんなさい。