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絵本紹介(103) だいすき、でも、ひみつ2014年06月19日 23:28

題名   : だいすき、でも、ひみつ
文     : 二宮 由紀子
絵     : 村上 康成
出版社  : 文研出版

 今回ご紹介の絵本は最近出版されたばかりのできたてほやほや絵本で、右足の親指が右足の小指に恋をするという、突拍子もない、でもありそうなお話で、絵もポップでかわいらしいです。

 右足の親指は、右足の小指のことを好きになってしまいました。
 それで小指の方ばっかりをぼーっと見てしまいます。

 最近親指がいつも右の方をじっと見ていることに気づいた人差し指が、親指にカマをかけて尋ねました。「おやゆび、もしかしてコイしたんじゃない?」

 親指は思い切って人差し指、中指、薬指に協力して貰って、小指に気持ちを伝えて貰ったところ、驚いたことに小指から付き合ってもいいよという返事が返ってきました。

 さあ、幸せな二人は順調に付き合い始めますが、困ったことにお互いに遠く離れていて、顔をちゃんと見ることもできません。おまけにデートの時でも間に人差し指たちがいて、二人っきりになれません。


 二人の恋はどうなって行くのでしょう。。。。

   設定が”右足の”親指と小指の恋と言うところがうまいですね。  右手の親指と小指ならば向き合うこともできて、二人っきりのデートもできそうですが、右足ではどう頑張っても親指と小指は向き合えない。  無理やり向き合おうとすると、確実にこむら返りを起こしてしまいますものね。  それでも恋は偉大ですね。二人は物理的障害なんかなり超えて、楽しそうに恋愛を続けて行くのですから。 オジサンにはすっかり遠い世界になってしまいましたので、いささかうらやましぃー。