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絵本紹介(66) パンダ銭湯2014年02月02日 17:15

題名   : パンダ銭湯
作    : tupera tupera
出版社 : 小学館

 作者のtupera tupera (ツペラ ツペラ)さん。変わったお名前ですが、それもそのはず、亀山達矢さんと中川敦子さんというご夫婦のユニット名でした。

 ご紹介するパンダ銭湯は、2013年8月に初版発行で、2014年1月にはもう8刷というヒット絵本ですが、それも納得。

 おもしろいんです、発想が。

 残念なことに、普通考え付かない奇想天外な展開が味を引き出していますので、ご紹介と言いつつ今回は中身をお話できません。

 そのかわり、こそっとさりげなく絵本に登場するギャグのいくつかをご紹介しますので、パンダ銭湯ってどんな話だろうと勝手に妄想して下さい。

 表紙を見る限り「ああ、銭湯にパンダの親子が行く話ね。」と、ごく小さなお子様向けの中の良い家族のお話しかぁ と思いきや(実際私はそう思い込んで、昨年初版発行時は仕入なかった絵本です。)、表紙に㊙のシールが。
 ん? なんで? と表紙をめくるとそこには、「パンダ以外の入店は、固くお断りしています。 パンダ湯」の張り紙が目に飛び込んできます。


 え? パンダだけしか入れない銭湯の話だったの?なんでパンダ限定?

 わくわくしながらページをめくると脱衣所(って、パンダ服きてたっけ?)の背景に「えいようまんてん 竹林牛乳」とか「サササイダー \100」の張り紙がさりげなく見えます。


 いいなーこういうさりげないギャグ。
 (余談ですが、帯広弁には針とか釘が刺さるという意味で、サササルという言葉があります。関係ないけど。)

 浴室は。。。ささのかほりリンスが置いてある以外は普通。
 湯船はというと、普通。。。でもないか。暗いな、なんでだろう?
 そうか、タイルの縁が唐草模様だし、銭湯なら100%あるべき富士と松の代わりに渋い水墨画なんだぁ。パンダ湯だものね。良く思いつくなー。


 そして湯上りのパンダがあることに使う「パンダワックス」。その決め文句は「しろくろつけようぜ!」


 個人的に、理屈抜きでこういう小さなギャグの積み重ね、大好きなんです。
 もちろん奇想天外なお話の展開も。

 妄想に疲れたら、是非中身確認に来て下さいね。でも書棚に並べたとたんに人気なので、売り切れていた時はゴメンナサイ。

コメント

_ 軽井沢のオジサン ― 2014年02月02日 20:12

またまたー、絵本のオジサン本当に商売上手くなったよねー。
この前もペンギンの絵本をブログの紹介に旨いこと乗せられて買っちゃったし(気に入ってます)、このパンダのもマジで欲しくなっちゃう。
オイラの弱い所(買いそうな本)を見事に攻撃してくるよねー。(;一_一)

_ apricot-tree ― 2014年02月02日 20:46

軽井沢のオジサンさま
先日はお買い上げありがとうございました。いや、今度もほんと面白いんだって。

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