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絵本紹介(245) おいしいぼうし ― 2015年11月19日 23:56

題名 : おいしいぼうし
作 : シゲタサヤカ
発行所 : 教育画劇
今日ご紹介する絵本は、ナンセンスな物語なのですがちょっと人情もあって、なんとも不思議な世界が醸し出されている絵本です。
お婆さんとお爺さんが暮らす家。ある朝お婆さんが何かを見つけてお爺さんをたたき起こします。
「ねえ ねえ おじいさん、ちょっと おきてちょうだい。 おもての きに みょうなものが ひっかっかっているのよ... いますぐ みてきて ちょうだい」
お爺さんが木に登って確かめると、なにかつやつやしてペトペトしたものが木にひっかっかっていました
。
お爺さんは苦労してそれを木からはずして家の中に持ち込むと、じっくり見てみました。
こげ茶で、丸くて、平べったくて、うっすらと向こうが透けて見えます。
ずいぶんべたつくので臭いを嗅いでみると、どこかで嗅いだことがあるような...
試しになめてみると、おいしい!
二人はそれをおそるおそる少し食べて、お昼にもう少し食べて、夜にはたらふく食べて、満足して寝床に入りました。
すると夜中、トトトン、トトトン... ドアを叩く音がしてきます。
こんな時間に誰だ?お爺さんがそっとドアを開けると、
「あの...やぶんに すみません。 プリンと もうします。」
「じつは けさ このあたりで ぼうしを なくしてしまいまして...」
「ちゃいろの まあるい... みなかったでしょうか...」
お爺さんもお婆さんもハッとしました。
さっき食べたおいしいあれ、プリンの頭に乗っているキャラメルソースの帽子だったのです。
とても、「ほとんど食べてしまった」 なんて言えません。
さて困ったお爺さんとお婆さんは...
ここからお爺さん、お婆さんの慌てぶり、帽子が見つからないプリンの落胆ぶり、それをなんとか慰めようとするお爺さんとお婆さん、とナンセンスな中にちゃんとストーリー性があって笑わせてくれます。これはお子さん好きでしょう!
それにしても、よくプリンが帽子を落とすなんて考え付きますよね。
作 : シゲタサヤカ
発行所 : 教育画劇
今日ご紹介する絵本は、ナンセンスな物語なのですがちょっと人情もあって、なんとも不思議な世界が醸し出されている絵本です。
お婆さんとお爺さんが暮らす家。ある朝お婆さんが何かを見つけてお爺さんをたたき起こします。
「ねえ ねえ おじいさん、ちょっと おきてちょうだい。 おもての きに みょうなものが ひっかっかっているのよ... いますぐ みてきて ちょうだい」
お爺さんが木に登って確かめると、なにかつやつやしてペトペトしたものが木にひっかっかっていました

お爺さんは苦労してそれを木からはずして家の中に持ち込むと、じっくり見てみました。
こげ茶で、丸くて、平べったくて、うっすらと向こうが透けて見えます。
ずいぶんべたつくので臭いを嗅いでみると、どこかで嗅いだことがあるような...

試しになめてみると、おいしい!
二人はそれをおそるおそる少し食べて、お昼にもう少し食べて、夜にはたらふく食べて、満足して寝床に入りました。
すると夜中、トトトン、トトトン... ドアを叩く音がしてきます。
こんな時間に誰だ?お爺さんがそっとドアを開けると、
「あの...やぶんに すみません。 プリンと もうします。」

「じつは けさ このあたりで ぼうしを なくしてしまいまして...」
「ちゃいろの まあるい... みなかったでしょうか...」
お爺さんもお婆さんもハッとしました。
さっき食べたおいしいあれ、プリンの頭に乗っているキャラメルソースの帽子だったのです。
とても、「ほとんど食べてしまった」 なんて言えません。
さて困ったお爺さんとお婆さんは...
ここからお爺さん、お婆さんの慌てぶり、帽子が見つからないプリンの落胆ぶり、それをなんとか慰めようとするお爺さんとお婆さん、とナンセンスな中にちゃんとストーリー性があって笑わせてくれます。これはお子さん好きでしょう!

それにしても、よくプリンが帽子を落とすなんて考え付きますよね。
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