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惨劇に思う2015年11月17日 23:54

 先週金曜日にパリで起きた暴力集団による無差別大量殺人。
 人はこんなにも残虐になれるのものなのかと恐ろしくも悲しくなります。

 まるで自分たちの敵国の民衆など、邪魔な物として消し去れば良いと言わんばかりに、全く無実の多くの人に向けて理不尽な銃弾を浴びせかける。目的達成のためには自分の命も平気で捨て去る。
 一体どこまで思いつめればこんな感情を殺した所業ができるようになるのか?

 今回の非道な暴力に対して、フランスのオランド大統領は「これは戦争だ!」と言い切りました。
 オバマもプーチンもキャメロンも、そしてお坊ちゃま宰相もテロとの徹底抗戦を声高に唱えました。

 もちろんどんな理由があっても、今回のような理不尽な暴力が正当化されるべきではないですが、暴力に暴力で応酬しても問題の根本解決にはなりません。
 なぜ狂った思想に洗脳されて、たった一つの自分の命を捨ててテロに走るのか?その原因を見極めてそこを変えないと、あとからあとからテロリストは生まれて、世界中に拡散して、毎日世界のどこかで誰かが犠牲になるような世の中があっという間に来てしまう恐れがあります。日本だって例外では済まないでしょう。

 原因は富の極端な集中にあるのだと思います。
 慢性的に貧しくて明日に希望が持てなければ、世間を逆恨みする人が出てくるのはある意味仕方ないことです。
 卑怯な狂信論者はその心の隙を巧みについて来ています。

 だから、具体的にどうしたらよいか知恵がありませんが、富める者から貧しい者への富の再配分、あるいは独占の開放が行われる必要があると思います。
 誰でも働ける場所があって、勤勉に暮らせば将来に夢がもてるような社会を作り直さなければ、人生にやけくそになって甘言に操られてしまう悲劇は続くことになるのではないでしょうか。
 
 それと教育。
 幼いころから自分の命、他人の命の大切さ、かけがえの無さを絶えず聞かされ、実感して育てば、自爆を勧めるような狂信論に簡単に洗脳されてしまう人を減らせると思うんです。

 アメリカもイギリスもフランスも、イソップの北風みたいに空爆一辺倒でなく、国内や中東の貧困対策に喫緊に取り組んで、これ以上テロ集団に人がなびくのを防ぐ太陽政策に頭を切り替えて欲しいものですが。。。
 人類はこの難題切り抜けられるのか、とても心配です。


 不幸にもテロの犠牲となってしまった方々のご冥福お祈りいたします。