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gacco2014年04月18日 22:25

 今日は勤めが非番で、特に急ぐ家事もなかったので、気になっていたgaccoを覗いてみました。

 私も2週間くらい前にテレビのニュースで知ったばかりなのですが、gaccoはNTTドコモなどがバックアップして始めた無料で学べる大学講座。用意されている講座から自分が学びたいものを選んで、好きな時に好きなスタイルで講義を受けられて、しかも無料。
 アメリカなどでは数年前からMITやハーバードの一流大学が核になって始まっていたサービスが、とうとう日本でも始まったそうです。

 gaccoのホームページを覗いてみると、今のところ13講座が用意されていて、開講しているのはまだ中世日本史の1講座だけ。

 でも、もともと歴史、とくに日本史は好きだったので、難しくないかな?続くかな?と不安を感じながら受講申請して、早速1回目の講義のビデオを見始めました。

 講義は1回分90分くらいですが、10分くらいずつ細切れのビデオがアップされているので、限られた時間でも学びやすそう。今日の私はマッサージ機能付クッションで背中モミモミしながら講義受けちゃいました。

 歴史の授業なんて受験用に予備校で受けて以来だったので緊張しましたが、第1回目の講義では受講者の持つ歴史は暗記物という誤解を解くように、歴史は史料に基づいた科学で、史料の調査は実はとても楽しいものだということをわからせようと、素人向けにとても優しく、楽しい内容に仕上がっていました。

 わたしの悪い癖で、講義の主題とは外れた脱線話ばかり頭に入ってしまったのですが、例えば鎌倉時代くらいでは、有力な武士と言えどもまだ字を書けない人が多くて、それ故「右筆」という秘書的役割の武士がいたとか、紙が貴重品の時代、お経はいらなくなった書類の裏に書き写され保管されたので、貴重な文書がお経の裏から見つかることが良くあるとか、貴重な紙をトイレで使うなどありえず、用を足した後紙ではなくて竹べらを使っていたなど、ヘェーそうなんだぁーと新鮮な驚きがいっぱいでした。

 こんな面白い話が自分の好きな時に好きな場所で(ときには好きな人と)何度でも見返せて、しかもタダなんて、つくづくスゴイ時代になったと感激しました。
 タダで知識を提供する講師陣にはどのようなメリットがあるのかわかりませんが(当然、なにかあるんですよね)、是非こういうシステムが育って、もっともっと自分に身近で興味深い講義を受けられたり、議論に参加できるようになればよいなぁーと思ったオジサンでした。