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絵本紹介(270) にゃんことわんことあかずきんちゃんとびっくりたまごとオオカミ、そんでもっておばあちゃんのタンス2016年04月03日 23:21

題名   : わんことにゃんことあかずきんちゃんとびっくりたまごと
        オオカミ、そんでもっておばあちゃんのタンス
作    : ダイアン フォックス & クリスチャン フォックス
訳    : おおきひろえ & 長谷川義史
発行所 : BL出版

 とにかく題名がやたらに長い絵本を今日はご紹介します。日本向けに奇をてらった訳ではなくて、原書の題名をほぼ正確に翻訳したらこうなってしまったみたいです。 標準語と関西弁の掛け合いで漫才みたいな絵本ですので、お子さん一人で読むと言うより、読み聞かせ向きかな。


<にゃんこ>
あかずきんちゃん
 むかしむかし あるところに かわいいおんなのこが すんでおりました。
 おんなのこは いつも あかいずきんを かぶっていたので みんなから あかずきんちゃんと よばれていました。


<わんこ>
 よっ! スーパーヒーローもんか、そんなん、すっきやねん。
 あかずきんって どんなパワーもってるん?

<にゃんこ>
 あかずきんちゃんは ごくふつうのおんなのこなの! そういうのすきだったら よそへいってくれる?

 こんな具合ににゃんこの読みきませにわんこが無茶な突っ込みをいれる、まさしく漫才パターンでお話が始まります。

 わんこによる多少強引な突っ込みが続きますが、「そうだよな。」と共感する突っ込みも。
 例えば、おばあちゃんちに向かう途中であかずきんちゃんはオオカミと出会います。そしてあかずきんちゃんがお婆ちゃんの所へ行くことを知ったオオカミが、おばあちゃんの家に先回りする。。。という例の有名なお話しですが、わんこのつっこみ、

<わんこ>
 ちょっとまってぇな。。。 なんでオオカミは、そこであかずきんちゃんをたべへんかったん?


 そ、そうだよね。そこで食べてしまえば話は簡単だったはずですよね。なんででしたっけ?

 他にも、オオカミガおばあちゃんに化けてベッドで寝ているシーンには、

<わんこ>
 あかずきんちゃんて ちょっと あほちゃう? ふつう きぃつくやろ。オオカミがお婆ちゃんのふくきてたら。


  夢壊されるけど、確かにそうですね。

  最近のお子さん、みんな賢いから、もしかすると読み聞かせをするお母さんや先生は、現実にこんな突っ込み受けていたりしますか?だったらそれを逆手にとって昔ばなしの矛盾点をネタにしちゃうのも、いいかもしれませんね。

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