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だいじょうぶ?2016年03月02日 23:45

まぁさかぁーと思っていたら、あらら?

アメリカの大統領選挙、共和党の候補にむちゃくちゃポピュリストのトランプ氏が、指名獲得しそうな勢いです。

偉大なアメリカを取り戻す!
(どっかで聞いた様なアジテーションですが)

こんな単純な言葉に驚くほどたくさんのアメリカ人が熱狂している様です。

たいへん偏見に満ちた個人的感想ですが、まえまえからアメリカ人は結構バカじゃないのかと疑っていましたが、想像以上にアホなんじゃないかとビックリしてます。

もし本選でもトランプを面白がっちゃう流れができたら、世界にとって、日本にとっても笑い話じゃ済まなくなりそうです。

中東、アフリカの政情が混沌としている中、アメリカがいまいじょうに自分勝手になったら、混乱に拍車がかかる恐れ大です。

アホなアメリカ人(個人的意見です)でも、過半数以上は常識的と信じたいところです。

絵本紹介(264) すてきな三にんぐみ2016年03月03日 23:42

題名   : すてきな三にんぐみ
作     : トミー アンゲラー
訳     : 今江 祥智
発行所  : 偕成社

 今日の絵本は最初にアメリカで発行されたのが54年前の1962年。日本語訳が出てからも47年で、2015年の版数は改訂217刷。
 不朽の名作をいまさらご紹介もないですが、先日久しぶりに読み返していて、半世紀以上前に作られたお話なのに、現代の私たちが問いかけられているように思ったもので。。。よかったらもう一度ご一緒に。


 夜の闇夜に紛れて山から下りて来たのは、黒いマントに黒い帽子のこわーい泥棒三人組。こんばんも獲物を探します。

 獲物の馬車を見つけたら、まずは馬めがけて目つぶしの胡椒をたっぷり振りかけて。。。


 馬車の車輪をマサカリで真っ二つ。
 ラッパの銃を構えて乗っていた人を捕まえます。


 奪ったお宝は山の上の洞窟にある隠れ家に運んで、ざっくりざっくりため込んでいました。

 ある晩三人組が襲った馬車にお宝はなくて、いじわるなおばさんに貰われていく、みなしごのティファニーちゃんが一人乗っていました。
 ティファニーちゃんが三人組と一緒にいたがったので、しかたなく三人はティファニーちゃんを隠れ家まで連れ帰ってベッドで寝かせました。

 あくる朝、隠れ家でざくざくのお宝を見つけたティファニーちゃんは、「まぁぁ、これ、どうするの?」


 どうするの?と聞かれて三人組は困ってしまいます。
 今まで集めることは考えても、何に使うか考えたことが無かったのです。

 そこで三人組はさびしく、かなしく、つらい気持ちで暮らしている捨て子やみなしごを集めるだけ集めて、お宝でお城を買って、そこで子供たちと一緒に暮らし始めました。


 三人組のお城で育った子供たちは、やがて大人になって、結婚して子供を産んで、みんなお城の周り家を建てて住んだので、やがてそこは村になりました。
 そして村には三人の帽子に似せた塔を3つ建てて、いつまでも三人組を忘れないようにしました。

 ホントにねー。そんなに世界中の富をかき集めてどうするの?と聞きたくなるようなマネーの流れです。
 たまには金儲け以外の使いみちを考えてから集めたらどうですか?

乗った!2016年03月04日 23:50

勤め先から少し遅めに帰宅すると、茶の間から楽しそうな笑い声。
いつもは帰宅が遅い長女の帰りが珍しく早くて、次女と二人で日帰りバスツアー選びで盛り上がっているところでした。

我が家の娘たち、性格がかなり違っているのが幸いしてか、ずっと中が良い。ともに働き始めてから特に上手く行っていて、よく連れ立って遊びに行きます。

今日の様子があまりに楽しそうで羨ましかったので、プランを聞いてみると。。。そりゃ面白い!
よし!一緒に行くか!そうすればバスじゃなくて車で行けるし、ワンコもつれていける。
それを聞いていたUshiさんも、いいなー、私もいきたーい。行っちゃうよ!

と、いうことで、シフト勤務の長女の平日休みに合わせて3人休みを取って、日帰りですが家族旅行に行くことが急きょ決まりました。

遊ぶことに関しての決断の早さ。
いったい誰の影響なんでしょうねぇ。

3/5 あぷりこっとつりーこぼれ話2016年03月05日 17:49

 雛祭りも終わって、早咲きの桜や梅の花が枯れ木を飾って、そう言えば昨晩今年初めて沈丁花の香りを感じました。

 また春がやってきますね。
 卒業、進級、入学、入社。 いろいろな人生の節目が待つ春。この歳になっても、よし今年は。。。と気持ちが前向きになる季節です。

【今年のアプリコットツリー】
 ぱっとしないのは絵本屋のあぷりこっとつりーもそうなんですが、これは本物の杏の木のお話。
 店の前の花壇に植えた杏の木(=アプリコットツリー)。昨年は少ないとはいえ花を付けて、目を楽しませてくれました。そして花はやがて実を結んで、数個甘酸っぱい杏の実をご馳走してくれました。
 でも今年はどうも花芽が付いていないようです。
 隔年で実り方に波があるのは果実によくある話ですが、やっぱり毎年花を付けて春の訪れを教えて欲しいものです。
 「あんまり肥料あげなかったからかなぁ。」とUshiさんも気にしていました。
 来年の春には店も杏の木をパッと派手に花咲かせたいものです。

【さすが!】
 今日は開店直後に中国語を話す若い女性二人組がアイスを食べながらご来店して下さいました。
 内心、まぁ見学だけでお帰りでしょうとタカをくくっていたら、「エクスキューズ・ミー?」
 ドイツのクリスマス市買い出し旅行の際、地元の人御用達のデパート内にある民芸品店でたまたま見つけた、ちょっと風変わりな(かなりぽっちゃりな)少年たちの聖歌隊人形を指して、「人形3体のセットならいくらなんですか?」
 「ここに書いてある¥5,500は、3体セットの値段ですよ。ドイツ製ですよ。」
 「いいわ。これ下さい!(キッパリ)」
 すごいなぁ。
 \5,500は仕入れ値を考えたら破格の値付けではあるんですが、まさかこんな高い買い物を迷いもしないなんて。
 中国か香港か台湾か、どこからの旅行者さんだったかわかりませんが、中国語圏はまだまだ購買意欲も購買力もたかいんですねぇー。
うらやましい。

【番外編:縮んだぁ~】
 軽井沢のおじさんに誘われて、来週5年以上ぶりにスキーに行くことになりました。
 板も靴も、スキーグッズは全てレンタルするつもりなので良いのですが、ウエア関係は自前で行こうと思っています。
 しかしウエアは20年前のオールドファッションなので、念のため着てみると、あらやだっ! ちぢんでパンツのチャックが上がらない!
 インナーウェアを薄くして、何とかチャックは上がりましたが、「こんなに縮むなんてぇ、想定外や」、そう軽井沢のおじさんに話したら「そりゃ縮んだんじゃない。あんたの腹が出たんじゃ」ですって。失礼ですよね。

(因みに帽子にはレークプラシッドオリンピックのロゴが。。。。もう36年目のシーズンです。)

絵本紹介(265) きょうりゅうがすわっていた2016年03月06日 22:40

題名    : きょうりゅうがすわっていた
作      : 市川宣子
絵      : 矢吹申彦
発行所   : 福音館書店

 お子さんをお持ちの方なら共感していただけると思いますが、子供(たち)が生まれた日の出来事って、深く記憶に刻まれて残りますよね。 今回ご紹介する絵本は、ただでさえ記憶に残る日に、信じられないくらい特別な出来事が起きたお父さんのお話です。まさかぁーと思いつつ、だんだん本当にあったら素敵だなぁと思わされる暖かい物語でした。


 男の子の6歳の誕生日に、お父さんが「きみがうまれたときのはなしをしようか。」と語り始めました。


 お父さんが言うには.。。。。

   男の子が生まれる少し前から、お母さんは病院に入院したので、お父さんは一人で留守番でした。

 ある朝、朝食を食べるお父さんの後ろの窓を、誰かがこんこんと叩きました。 窓の高さは10階なのに。。。。
 お父さんが応えずにいると、まどが開いて、はあはあと暑い息が近づいてきて、朝食のサラダをペロッと食べて行きました。


 おそるおそる窓から外を見たら、窓の下の交差点にきょうりゅうが座っていたんです!
 きょうりゅうは人を襲う風はなくて、街路樹の緑をむしゃむしゃ食べていました。


 お父さんはその日の仕事帰りにキャベツを30個買ってきて、きょうりゅうに食べさせてあげました。

 それからも、キャベツをあげたり、うんちを始末したり、きょうりゅうの世話をしてあげました。

 クリスマスの晩、お父さんはきょうりゅうの足元からちぃちぃというちいさな鳴き声を聞きます。
 きょうりゅうのお腹の下には卵があって、あかちゃんが生まれたのでした。


 「おまえもあかちゃんをまってたのか、おめでとう」ときょうりゅうに声をかけたら、きょうりゅうは自分のあかちゃんとおとうさんを背中に乗せて、お父さんをお母さんが入院している病院の前まで連れていってくれました。

 すると、ぽっかりと明かりのともったお母さんの病室に、赤ちゃんが生まれていました。

 お父さんはきょうりゅうの背中から部屋の中に滑り降りて、あかちゃんの為に用意していた小さなクリスマスツリーをベッドに置きました。

 あかちゃんを待つ間に、お父さんときょうりゅうには待つ者同士の友情が芽生えていたんですね。きょうりゅうもお父さんかな?
 木板に直接明るいパステルカラーで描かれた絵がとても柔らかで、印象的な絵本でした。

 私の場合、長女の誕生の知らせを受けて病院に急ぎたかったのに、季節外れの大雪で混乱した交通に阻まれてとてももどかしい思いをしたこと。次女の誕生を分娩室の外でずっと待っていたのに、看護師さんの引継ぎミスで、やっと会えたのは誕生から4時間も後だったこと。どちらもトラブル絡みで苦い思い出ですが、昨日のことのように思い出されます。

   お父さん、お母さん、たまにはどんなに誕生を心待ちにしていたか、お子さんに語ってあげてはどうでしょう?照れくさいけど。