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絵本紹介(113) びゅんびゅんごまがまわったら2014年07月24日 23:57

題名    : びゅんびゅんごまがまわったら
作     : 宮川 ひろ
絵     : 林 明子
出版社  : 童心社

 びゅんびゅんごまってわかりますか?
 正方形や円形の厚紙や薄い金属板の真ん中にループになったタコ糸を通して、ぶんぶん回して遊ぶおもちゃです。
 昔は牛乳瓶のふた(厚紙)とか、王冠を開いて伸ばしたものとかで作って、回転で現れるきれいな模様とか音を楽しみました。
 タコ糸を引っ張る力加減ですぐ回らなくなったり、糸がよじれてしまったり、うまく回すには確かそれなりのコツがありましたよね。

 かえで小学校の校庭の隣には、自然の林があって、子供たちの人気の遊び場になっていました。
 でもある冬の日、元気の良い男の子が丸太橋を渡っている最中に氷で足を滑らせて落ちて、足の骨を折ってしまいました。

 その事故があってから、「危ない」という理由で校庭を林の間の扉には鍵が架けられて、使用禁止になってしまいました。

 でも子供たちは林の遊び場が大好きで、何とか元の様に遊ばせて欲しいと、春になって赴任してきた新しい校長先生に談判しに行きます。
 すると校長は部屋に子供たちを招き入れて、手製のびゅんびゅんごまを渡して、「これが回せるようになったら、頼みを聞こうじゃないか。」と言いました。


 子供たちは一生懸命練習して回せるようになると校長室に見せに行きますが、
校長は一度に二つ回して見せて、皆にびゅんびゅんごまをもう一つずつ配りました。


 子供たちが二個同時に回せるようになって見せにいくと、校長は三個一度に回して見せます。
 子供が三個回せるようになると、校長は四個回して見せます。

 なんて意地悪な校長先生。いったい魂胆は何でしょう?
 子供たちもだんだんやられてばかりでなくて、校長に反撃に出ます。

 さてさて、この勝負いったいどうなるのやら。

 初版が1982年と32年も前なので、今の小学校とはだいぶ様子が違うでしょう。 自然の林でちょっと危ない遊びをさせて貰えたり、学年の違う子供が集まって遊んだり、校長先生が子供と張り合ったり、そんな学校が本当にあったら素敵ですよね。
 なんとなくまだのんびりしていた古き良き昭和の小学校が舞台の物語で、大人にとっては自分の子供時代と重なって懐かしいのではないかと思います。

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