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佐賀へ2014年04月30日 23:40

 昭和の日の昨日と今日、佐賀を訪ねてきました。
 目的メインはUshiさんが前々から気になっていた有田陶器市見物。それと古代史がちょっと気になる私の希望で吉野ヶ里歴史公園観光でした。

【初日】
 有田陶器市は有田焼で有名な焼き物の産地で100年以上続く市で、上有田駅から有田駅まで鉄道とほぼ平行に走る4km強の道沿いに600軒以上の店が並びます。
 有名な窯元も若手の作家も一斉に出店して、素人には不出来の具合がわからない品物が、二級品と言うことで半額で買えたり、一級品でも店主とのやり取りで値切れたり、お祭り色の強いイベントになっているようです。

 羽田を朝7:20に発って空路佐賀有明空港へ。
 飛行機の窓から見えた佐賀平野は、フラットな土地に緑のパッチワークの様に広がる畑、その畑を切り分ける用水路。
 行ったことはないけれど「オランダみたい」と思ったら、一帯は有明海を干拓しながら広がった農地で、満潮の時は海面より低くなるのだそうです。チューリップと風車があれば似合いそう。

 空港から唯一の公共交通手段のバスで佐賀駅まで出て、JRで陶器市が開かれている有田へ直行。11時頃には目的地の上有田駅に到着できました。上有田駅で降りると、同じように陶器市を訪れた人が降りて来て、狭いホームは朝の新宿駅みたい。


 さっそく沿道にずらっと並んだ焼き物のお店(陶器市の期間だけ焼き物屋さんが借りた臨時店舗が多かったです。)を冷かして歩きました。


 以前から来てみたかったUshiさんは水を得た魚のように1軒1軒店を楽しげに巡って歩き、お供の私は荷物をひっかけて高い品物を割らないばかりを気にして歩きましたが、意外と飽きない。
 窯元それぞれに個性があって、古典的なデザインからポップなデザイン、カワイイ系の実験など実に様々。値段も超高額から手ごろまで様々。
 気が付けばUshiさんは食器類、私は店に置けそうな陶器の小物類をかなり買い込んで財布は軽く、リュックは重くなってしまいました。

 ほとんどの店が片づけを始めた17:30頃でも、まだ全行程の半分も歩けていなくて、後半は後ろ髪ひかれつつも展示を横目で見ながら、有田駅まで急ぎ足で歩きました。
 教訓として、
 1.買い物が目的ならお目当ての窯元を決めて、最初に押さえるべし。
   2.いろいろな店を楽しみたいなら、最低2日は使うべし。
 3.あらかじめ予算を決めて、使い切ったら潔く立ち去るべし。

【2日目】
 あこがれの吉野ヶ里歴史公園へ。
 JR佐賀駅から電車で11分、吉野ヶ里公園駅から徒歩で15分くらいで古代の里にタイムスリップしてきました。

 駅からの道中は雲雀がさえずり水路でサギが小魚をついばむ青々とした麦畑。なるほど古代の人たち、いい場所に国を作ったね。

 公園はとてもきれいに整備されて、多数のスタッフ(ボランティア?)案内や説明表示もしっかりしていて、佐賀県がこの史跡に賭ける意気込みが強く伝わってきました。

 平日なので、観光客は少なくて、地元の小中学生が歴史の勉強で訪れて、盛んにメモを取っています。

 それにしても予想以上に強固な柵と堀で、都市と言うより砦みたい。吉野ヶ里こそ邪馬台国と主張する学者さんもいるみたいですが、もし邪馬台国だったとしても、周りに強敵の国がたくさんあって、一歩抜け出た安泰な立場ではなかったのじゃないかなぁ。

 一つ不思議だったのは、それだけ強固な城塞都市なのに、柵の中に井戸とかため池とか見当たらなくて、敵に襲撃された時飲み水はどうするつもりだったんだろう?

 新緑の落葉樹の森に囲まれた集落で、弥生人の気持ちを思ってみました。