http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(89) アイスクリームの国2014年04月26日 23:50

題名    : アイスクリームの国
文     : アントニー バージェス
絵     : ファルビオ テスター
訳     : 長田 弘
出版社  : みすず書房

 誰でも一度は大好きなチョコレートやケーキがいっぱいの国を夢見たことがあるのではないかと思いますが、今日ご紹介の絵本はアイスクリームの国。
 しかもただ「太郎君はペンギンに導かれてアイスクリームの国を見つけました。大好きなアイスクリームをいくらでも食べられてとても幸せでした。」みたいな簡単な想像力ではなくて、よくも次々こんな発想が浮かぶなと思わせるおバカな物語になっています。その魅力はどちらかというと大人向きで、お子さんにはちょっと難しいかもしれません。

 ある日ジャックと僕は、偶然レストランで隣り合わせた人から、野生のアイスクリームが生える国の話を耳にします。そこはモンテ・ピスタチオ、アプリコット・アルプス、グレート・ストロベリーのような高い山々に囲まれていて、飛行機ではエンジンが故障するので、飛行船でしか行くことができません。


 そこで僕たちは飛行船を借りてアイスクリームの国を目指しました。

   僕らはアイスクリームの国の、アイスクリーム・コーンが古代遺跡のの様に突っ立った、アイスクリーム砂漠に飛行船を着陸させます。そこで僕らは最初に足元のアイスクリームの味を確かめてみたら、ブルーベリー風味のバニラ味でした。その砂漠にあるアイスクリームだけで、世界中の人に配っても、まだまだ余ります。


 それから僕らはアイスクリームの国を探検し始めると、コーンの3色アイスが自生していたり、「ジェラート、ジャラート」とわめく黒い大きな生きものに遭遇したり、棒アイスの森にであったり、次々に不思議な体験をして行くことになります。


 はてさて、この先僕たちは一体どんなアイスクリームと遭遇するでしょうか?

 なんかまともに付き合っているとお腹が冷えて、頭がキーンとしてきそうですが、我が家にも一人いる無類のアイス好きにとっては、きっと夢の国ですよねー。 お腹を壊さないように気を付けましょう。