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絵本紹介(262) むねがちくちく2016年02月21日 23:20

題名   : むねがちくちく
作     : 長谷川集平
発行所  : 童心社

 今回ご紹介する絵本もちょっと変わった題名ですが、「はせがわくんきらいや」を読んで依頼個人的に注目している長谷川集平さんの最新絵本です。今度の作品も派手なお話しではありませんが、子供にありがちな日頃の小さな事件と成長を描いていて、今度も浸みました。


 主人公は小学生の女の子。
 金曜日の帰り、わたしはリリちゃんと日曜日に遊びに行く約束をしました。


 日曜日の朝、わたしはお弁当を二人分作って、約束の11時に動物園の前に行きました。
 でも、あれっ? こないあなぁ。。。。


 40分待ちましたが、リリちゃんは来ません。
 「なにかあったのかしら?」
 公衆電話が見つからないので、いったん帰ることにしました。

 家に帰ってすぐにリリちゃんの携帯に電話をしました。
 「リリちゃん、あたし。いまどこ?」
 「すいぞくかんのまえだよ」
 「えぇ! どうぶつえんじゃないの?」
 「なにいってるのよ。ウミウシがみたいって、あたしいったじゃない。いつもボーッとしてるんだから」
 リリちゃんは電話を切ってしまいました。


 でもリリちゃんだって、ちゃんと言ってくれなかったじゃない。いつもそうなんだから。。。。
 そう思うと、わたしは涙が出て、止まりませんでした。
 泣きながらお弁当を食べたら、ちょっとしか食べられませんでした。



 楽しみにしていた日曜日のお出かけ。
 大好きな友達とのけんか。
 ほんとうは仲良く食べるはずだったお弁当。
わたしの気持ちを想ったら、なんか切なくてもらい泣きしそうでした。
 子供時代の友達を傷つけてしまった出来事、傷つけられた出来事。時々急に思い出がよみがえってきたりします。そしてその時キューっと胸が苦しくなって、やり直したい!って冷汗が出たりします。
 決してやり直せないから、だから次は気を付けて行動するようになるのかもしれませんね。

 この事件、わたしはどうやって解決していくのかな?

コメント

_ 童心社編集部 橋口 ― 2016年03月04日 18:14

このたびは『むねがちくちく』をご紹介いただき、誠にありがとうございます。だれにでもありますよね、むねちく体験。共感していただき感謝申し上げます。

_ apricot-tree ― 2016年03月04日 23:55

橋口さま
コメントありがとうございます。
拙い紹介でたいへんお恥ずかしい次第です。
これからもどうぞ心に残る絵本を世の中にたくさんの生み出して行って下さい。

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