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絵本紹介(294) ちいさな天使と兵隊さん2016年12月25日 23:40

題名  : ちいさな天使と兵隊さん
作    : ピーター コリントン
発行所 : すえもりブックス

 今回ご紹介の絵本は字の無い絵本です。でも絵を見れば何が起きてどうなっているのか、世界中誰でも理解できます。文字が無いので、自分で自由に物語を創作できるし、読み聞かせの旅にお話をマイナーチェンジしたら、きっと子供には大うけでしょうね。


 ベッドでしっかり寝入った小さな女の子。その枕元には、たぶんお気に入りの天使と兵隊の人形が置かれています。

 そんな女の子のそばで、悪い海賊が貯金箱から銀貨を盗んで立ち去ろうとします。


 「おい!待て!」兵隊が海賊から銀貨を取り戻そうと、刀を抜いて立ちはだかります。


 「なんか用かい?にいちゃん。」銃を構えた海賊に、兵隊はあっさり捕まってしまいました。(弱すぎ!)


 なかなか帰ってこない兵隊を、天使が探しに来ました。空になった貯金箱と傍に落ちていた兵隊の刀。天使は何が起きたのかすぐに察して、兵隊を助けるために家の中を探し回りました。(ほっとけ、ほっとけ。)


 ところが、動き回る天使を獲物と勘違いした猫に追いかけられる羽目に。さんざ追いかけられて間一髪逃れたチェストの上で、天使は海賊船を見つけました。きっと兵隊はこの中です。(って、うまくゆきすぎでないですか?)


 そうっと海賊船に忍び込むと、海賊たちは高いびき。兵隊の縄を解いて、盗まれた銀貨を取り戻して、海賊たちを起こさないように天使と兵隊は、女の子のベッドを目指します。(ふつう、誰かおきるでしょ!)




 兵隊と天使は、女の子の知らないところで、危険をおかして女の子を守っている! いい話です。 でもいつもいつもいい話では飽きるので、銀貨はもともと海賊船から女の子が奪ったものだったとかお話を変えてみると面白いかもしれませんね。