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ポール、格好良かったです。2013年11月18日 23:58

 東京ドームにUshiさんと二人、ポール=マッカトニーに会いに行ってきました。

 今日は勤め非番の日ながら、急ぎの仕事が入って、やむなく午前中だけ出社。その後、3時からの当日引き換えのチケットを確保するべく、急いで水道橋に向かいました。

 東京ドームに着くと、すでにグッズ売り場はとぐろを巻いたような人の列。おーご苦労さんだねぇーなどと他人事のようにチケット発券所を探すと、そこにもすでに恐ろしく長い列が。知らなかった。。。皆さん気合いが入ってたのねぇ。

 30分以上かかって、ようやくUshiさんと横並びのチケットを手に入れて、一安心して後楽園駅方面にふらふら歩くと、歩道橋の上から壱岐坂通りに沢山の人が集まって、みんな本郷方面を見ています。どうやらポールの入り待ちのようなので、これも一生に一度と人ごみの中に混じってポールを待ってみました。
 しばらくすると、本郷方面から「キィャア~!!」という歓声が上がったので、すわっポールかと身構えると、遊園地のジェットコースターが真っ逆さまに落っこちるところでした。まぎらわしい!
 やがてポールを乗せた車が猛スピードで前を通り過ぎて、ドームのゲートの中に消えていきましたが、一瞬だけわざわざ車の窓を開けてファンにてを振ってくれたポールを拝めました。

 5時くらいに仕事を終えたUshiさんと落ち合って、早めの夕食済ませていざ会場へ。開演までまだたっぷり1時間半はあったけど、結構たくさんの人が入り口に集まって混雑でした。

ステージははるか彼方
 私たちの席は3塁側2階席。ほとんどバックネット裏の上の方なので、バックスクリーン付近に設けられたステージは、はるか遠くて人は豆粒みたい。でも入れただけでも良かった。

 次第に観客が増えて、いつの間にかほぼ満席になった7時10分過ぎ、黒のジャケットにパンツと白いシャツのポールを先頭に、バンドの面々がステージに現れて、観客のボルテージが一気に上昇。
 バイオリンベースを抱えたポールが、コンバンハ トウキョウ。 タダイマ。 と挨拶して、ビートルズのナンバー「エイト デイズ ア ウィーク」でコンサートの幕が切って落とされました。
 ポールのベース、歌声、とても力強くて、とても71歳とは思えません。コンサートが進むにしたがって、だんだん高音の伸びも出て来たみたい。

 その後もポールがベース、エレキギター、アコースティックギター、十二弦ギター、ピアノとくるくると楽器を変えながら、休むことなく次々に懐かしいビートルズナンバーや、ウイングスのヒット曲、最新アルバムからの曲を惜しげもなく披露してくれます。
 曲の合間には、かならずThank you アリガトウとおどけて見せて、カンペを見ながら片言の日本語を使って観客を沸かせてくれました。

   私はやっぱりビートルズの曲をやって貰えると感激して、「ロング アンド ワインディング ロード」や「レット イット ビー」では涙腺が緩んだし、「オブラディ オブラダ」、「バック イン ザ USSR」、「ヘイ ジュード」は会場と声を合わせて大声で歌っちゃいました。「ゲット バック」は映画で見たアップルスタジオ屋上のゲリラライブの映像がフラッシュバックして、ポールー、かっこいいー。
 そしてポールがアコギ1本で聴かせてくれた「ブラック バード」。アメリカの黒人市民権運動の応援歌だったんですね。優しい歌声と衰えをしらないアルペジオに、静まり返ったドームが魅了されました。

 世界中の多くの人から今も愛されるビートルズの中心人物で、伝説のスーパースター(動く世界遺産と言う人も。。。)なのに、今日会ったポールはそんな畏怖を全く感じさせない、とても暖かくてフランクなヒトでした。
 今更世界ツアーに回らなくても、既に地位も名誉も財産も、すべてを手に入れているはずなのに、まるで観客をポールの自宅のホームパーティーに招いて、目いっぱいサービスしてくれているような「おもてなし」でした。

 Ushiさんと二人分のチケットに払った小遣い\33,000。 もう二度とチャンスが無いだろうとはたいた大枚でしたが、間違っていなかった。
 今日、ギリギリで歴史を見ることができました。 幸せです。