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絵本紹介(49) MADLEINE'S CHRISTMAS2013年11月24日 21:23

題名      : MADELINE'S CHRISTMAS
文       : LUDWIG  BEMELMANS
絵       : LUDWIG  BEMELMANS
出版社    : VIKING

 今回のご紹介はクリスマスにちなんだ絵本の第六弾。人気のマドレーヌシリーズで邦題「マドレーヌのクリスマス」の英語版です。

 パリの蔦に包まれた古い家に、12人の小さな女の子たちが一緒に暮らしています。中でもマドレーヌは一番のおちびさん、でも勇敢な子です。


 あるクリスマスの夜、女の子たちも、面倒を見てくれているミス・クラベルも、古い家の主のネズミさえも、みんなひどい風邪にやられて寝込んでしまいました。たった一人マドレーヌを除いて。




 マドレーヌが一人でみんなの看病をしていると、ドアをノックする音が。


 「サンタクロースかしら?」とマドレーヌがドアを開けてみると、そこには12枚のカーペットだけを持った絨毯売りのおじさんが立っていました。
 カーペットを見たマドレーヌは、  「朝ベッドから降りるとき、床が冷たくなくて最高だわ!」
 マドレーヌは絨毯売りから12枚のカーペット全部を買いました。


 ところが絨毯売りのおじさんは絨毯を売って帰る途中、ものすごい吹雪に合ってしまい、自分の防寒用にカーペットを残さなかったことを後悔してマドレーヌのところに戻ります。


 やっとの思いでマドレーヌたちが暮らす古い家にたどり着いた絨毯売りのおじさんですが、玄関先でとうとう凍り付いてしまいます。そこをマドレーヌに救われて、お返しにマドレーヌたちにとっても素敵な魔法のプレゼントをくれました。 だって実はおじさんは魔法使いだったのです。
 カーペットと魔法使いと来たら、プレゼントって、やっぱりアレかな?  そう、アレですよーアレ!
 おかげで古い家では全員そろって幸せな新年を迎えることができました。




 小さなマドレーヌが大変な状況を飄々とやり過ごす表情がかわいらしくたくましいお話しです。
 ドジな絨毯売りの魔法使いがクリスマス・イヴに登場したりするところ、西洋と東洋のおとぎ話の融合みたいな展開でとてもユニークです。