http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(47) The Little Christmas Tree2013年11月17日 15:22

題名   :  The Little Christmas Tree
文     :  Loek Koopmans
絵     :  Loek Koopmans
出版社  :  Floris Books

 昔、森の中に緑色の若々しい葉を持った1本の小さな針葉樹の木がありました。でもその木は幸せではありませんでした。
小さな針葉樹


 なぜなら、針葉樹の葉は森の他の木々のような、緑の柔らかな葉ではなくて、針のようにとがって固い葉だったので、いつも柔らかな葉が欲しいなぁと憧れていました。

 ある晩木は「どうかぼくに純金でできた葉っぱをください。」と願いごとをして眠りにつきました。
純金の葉っぱ


 あくる朝木が目をさますと、彼は願い通り純金でできた葉っぱを持っていました。木はこれで自分が森の中で一番きれいな木になれたと喜んで、その日とても幸せな気分で一日を過ごしました。

 ところが夜になってあたりが暗くなると、泥棒がやってきて純金の葉っぱを根こそぎ持って行ってしまって、木は丸裸になってしまいました。


 木は今度はガラスの葉が欲しいと念じて、望み通りキラキラ輝く美しいガラスの葉っぱを手に入れますが、喜んだのもつかの間、強い風が吹いた晩にまた丸裸になってしまいます。
ガラスの葉


 自分の持っていない物に憧れて次々姿を変えた針葉樹。いろいろ迷ったあとで、やっと一番落ち着ける自分を見つけることができました。  すると不思議なことにたくさんの人や動物たちが集まってきてくれて針葉樹は森で一番美しい木として人気者になりました。
みんなの人気者

 自分の良さって、自分ではなかなか気が付かないものですね。でも自分に自信が持てた時、幸運はきっとあなたに微笑んでくれると、思いますよ。