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絵本紹介(128) かえでがおか農場のなかまたち2014年09月18日 23:59

題名  : かえでがおか農場のなかまたち
作    : アリス&マーティン プロベンセン
訳    : 乾 侑美子
発行所 : 童話館出版

 農場にいる動物たちの紹介と、日々の農場の様子が淡々と語られるドキュメンタリー映像みたいな絵本で、物語もハプニングもありませんが、楽しそうで、本当にあるならかえでがおか農場に行ってみたくなる絵本です。

 かえでがおか農場は、木々に囲まれた母屋と、干し草を貯める納屋、その周りに柵で囲まれた放牧場が広がるこじんまりとした農場です。


 かえでがおか農場に住んでいるのは、犬が2匹、馬が5頭、豚1匹。ガチョウとニワトリと、牝牛とヤギと羊、そして4匹の猫です。

 猫たちは、寝る時4匹団子になって寝ますが、起きているときはそれぞれ思い思いに暮らしています。


 ニワトリは一見どれも同じに見えますが、よく見ると一羽一羽違っています。オンドリたちには力関係があって、強い者は弱い者に食べ物を分けてやりませんし、意地悪をします。

 でも、強いオンドリも油断しているとキツネの餌食になってしまいます。

  ガチョウはやかましくて、番犬の代わりになります。とにかく怒りっぽくて、犬をいじめ、猫をおどし、羊の足にかみつきます。


 この絵本では他にも農場の動物たちと四季の移り変わりを、愛情をこめて描き、紹介してくれています。
 農場ばかりでなく、農場の周りで暮らす野生動物たち、アライグマ、ウッドチャック、ビーバースカンク、フクロネズミなんかもとってもかわいいイラストで登場しています。

 なんか、映画やTVドラマで見る”アメリカの農場”そのもので、いいんー、楽しそうだなー、暮らしてみたいなーと憧れてしまいます。ガチョウはちょっと怖そうだけど。