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「超高速!参勤交代」見てきました。2014年07月01日 21:05

 昨日のことになりますが、21日に封切された邦画「超高速!参勤交代」見てきました。
 なんかの機会に宣伝ポスター見て、参勤交代という風変わりなテーマとキャストに興味をそそられたので、評判も調べずにとりあえず見てしまへと。

 ストリー的には、磐城の貧乏小藩湯長谷(ゆながや)藩の殿様が、参勤交代の任が解けてやっと国元に帰り着いた翌日に、江戸から早馬が5日以内に江戸に再び参勤せよという将軍の命令書を届けます。
 この参勤命令、実は湯長谷藩に無理難題を押し付けて取り潰そうとする老中の陰謀。そうとわかってはいても命令に背くことができない貧乏大名の悲しみ。そして取って返したくても大名行列に必要になる莫大な費用は無いし、第一普通では江戸まで10日はかかるし、絶体絶命の湯長谷藩。それでも殿様が下した結論は「江戸に行く!」 城内はてんやわんやの大騒ぎになります。

 映画は佐々木蔵之介演じる小さくて貧乏だけど家臣も領民も大切にするスーパーいい人大名が、家臣や道中知り合ういろいろな人の助けを借りながら困難に立ち向かう姿を面白おかしく追いかけて展開しました。因みに悪い老中役は陣内孝則で、絵に描いたような悪役メイクと陰惨な弱い者いじめが観客の憎悪をぐっと鷲づかみにしてくれます。
 大名行列しかイメージの無い参勤交代をネタにしながら、実は滑稽あり、アクションあり、人情あり、恋バナありと、かつての民放TV時代劇(例えば水戸黄門や木枯らし紋次郎)のような明確な勧善懲悪物で気楽に楽しませてくれました。

 是非映画館で見るべき映画です!とは言えませんが、チャンバラ好き世代を連れて行ってあげるにはうってつけの映画かもしれません。

 それにしても、日本もアメリカ様から「至急ペルシャ湾に罷り越せ!」と命じられて、「御意。」と駆け付けるようにされちゃうんですかねー。
 悪ノリしちゃってるセンセ方さぁ、そんなに行きたきゃアンタたちが行けばぁ。