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絵本紹介(37) Pitschi2013年10月05日 18:02

題名   : Pitschi
文     : Hans Fischer
絵     : Hans Fischer
出版社  : Ehon House Publishing

 前回スーパーポジティブねこのピートのお話をご紹介して、ネコ繋がりというわけではないのですが、今回もかわいい子ネコのピッチのお話です。 先日遊びに来てくれた同級生女子の「子供の頃大好きだった!」の声に応えてのご紹介になります。
 英語版は一度絶版になって、ファンの惜しむ声に押されて目白にある「絵本の家」さんが頑張って再出版してくれた復活絵本です。少し長い文章もありますが、ちょっとずつ大事に読めばだいじょうぶ。きっと原作の暖かさが伝わってきますよ。

 リゼットお婆さんの飼い猫マウリとルーリには生まれて6週目になるグリグリ、グロッジ、パッチ、ネグリ、そしてピッチの5匹の子ネコがいました。子ネコたちはリゼットお婆さんの編み物にいたずらをして遊んでいます。でも一番ちびすけできゃしゃなピッチは他の姉弟の様に遊ぼうとせずに、裏庭に探検に行きました。
リゼットお婆さんの庭


 ピッチは裏庭でヒヨコを見つけて遊ぼうとしますが、親鳥に邪魔されてしまいます。でも雄鶏のカッコイイ姿にあこがれたピッチは「わたしもカッコイイ雄鶏になりたい!」と言って、雄鶏の後を真似して歩きます。 でも雄鶏どうしのケンカが始まると、「雄鶏はまっぴら!」と逃げだしました。
雄鶏になりたい!


 ピッチは今度は大きな優しそうなヤギを見つけます。
「わたしヤギになりたいな。」 そういうピッチにヤギは首につけるベルをくれました。枝で作った角を付けたピッチが、「どう?ヤギに見える?」と聞くと、ヤギは「もちろんよ!」
 その時、リゼットお婆さんがヤギの乳しぼりにやってくると、「ヤギなんて絶対いや!」

 ヤギのそばを逃げ出したピッチは毛づくろい中のカモを見つけて、「あなたよりもっと上手にできるわ!」「わたしカモになる!」
 カモたちは一列になって池まであるいて、順番に泳ぎ始めました。それはとても簡単そうに見えたピッチはカモの後に付いて池に入りましたが、途端におぼれてしまtってカモに一羽になんとか助けてもらいました。
アヒルならなれるわ。


 こうしてピッチはいろいろな生きものに憧れてつぎつぎ真似をするのですが、とても怖い目に会って寝込んでしまいます。
恐怖の体験


 するとリゼットお婆さんの家で飼われている動物たちがみんな心配してピッチのお見舞いにやってきます。

 みんなに心配されて大事にされて、ピッチの病気は。。。
元気になってよかったね


 ヤンチャで困った子ネコのピッチだけど、みんなにとっていなくてはならない存在。ピッチも他の動物も、イラストがとてもかわいいし、あたたかいし、元同級生の「昔大好きだった!」というシャウト、納得です。