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秋分の日の臨時営業2013年09月24日 22:00

 昨日秋分の日、あぷりこっとつりーは臨時営業をしました。

 実は昨日は、小学校6年生のときのクラスメート女子数人が、当時の担任の先生を案内して遊びに来でくれる予定の日。開店直後からなんか落ち着けなくて、店のあちこちうろついて「その時」を待ちました。

 女子のひとりから先生をお誘いしての来店計画を聞いたとき、確か昭和元年生まれの先生に、階段で2階まで上がっていただけるかとても心配でしたが、いよいよ「その時」、遠くに表参道方面から歩いて来る先生と友人の集団を認めたら、どれが先生か一瞬ではわからない。それほど先生の姿勢がピンとして、足取りが若々しかったんです。(別に女子の皆さんが老けて見えたとかではないですからね。)心配に及ばず、階段もすっすっと登って行かれました。

 店の前でお出迎えした私を、先生はすぐわかって下さったのに、女子連中は気まずいものでも見てしまったように、「どうしたの?こんなになっちゃって。。。」
 カッチーン。 それを言っちゃぁお終いよ。そりゃ腹は出たし髪は白く薄くなったけど、武士の情けってものがあるでしょー。

 店の中に案内していろいろ見てもらったところ、口やかましい女子の皆さんから、一応おもしろい店だと合格を貰うことができました。ほっ。
 
 それからお茶を飲みながらみんなで昔話をあれこれ。なんかすっかり40年前の教室にタイムスリップしたようでした。
 私は家の事情で多摩地区にある彼女たちの学校に6年生の5月から転校して行って、中学はまた原宿に戻ったので、机を並べたのは1年足らず。でも卒業後も仲良く付き合わせてもらっていてずっと不思議でしたが、昨日その謎が解けました。
 担任の先生のとても楽しくてで気風の良いなお人柄が、生徒をのびのびと安心させて、すごくオープンで仲の良いクラスにしていたんですね、間違いなく。

 昨日のおしゃべりでも、とても80歳を超えたご高齢とは思えない頭の回転の速さで、お話が面白いこと面白いこと。ものすごくたくさんの生徒の担任をされたでしょうに、一人一人の名前はもちろん、当時のエピソードも近況もしっかり覚えてらして、改めて尊敬してしまいました。
 私たちはこんな歳になっても、まだ先生に見守っていただいているんだなーと、つくづくありがたく胸にじーんと来てしまいました。

 女子の皆さんも先生も、まだまだお客様の少ない店を気遣って、たくさんの買い物をしてくれて、また胸がじーん。
 お帰りになる先生からは、「良いお店なんだからもっと宣伝したら!」とハッパをかけられ、平日サラリーマンで休日店ごっこの私に、体に気を付けるようさりげなく言葉をかけていただいたもので、とうとうとどめのじーん。 目が過剰に潤って、視界がぼやけてしまいました。

 40年前のほんの短い時間と場所の共有が、まさかこんなに長く続いて元気を貰える繋がりを築くことになるなんて、人と人の出会いはすごく不思議で面白いものですね。
 女子たちが帰った後の余韻に浸りながら、心躍った臨時営業日でした。 ありがとね!