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絵本紹介(34) おいで、フクマル2013年09月21日 17:00

おいでフクマル
題名   : おいで、フクマル
文     : 工藤直子
絵     : 保手浜孝
出版社  : 小峰書店

 今回ご紹介する絵本は、誰もが愛に導かれて生まれてきて、愛につつまれて育ってきたことを思い出させてくれる、素敵なお話です。

 犬(ボストンテリア)のフクマルは、ある日ある時「おーい おいで」と呼ばれて生まれてきます。

 それからフクマルは、出会う人に「ぼくを呼んでくれたのあなた?」と尋ねます。

   ぼくをだいて うちに連れてきてくれたのは、おとうさんです。
   おとうさんが ぼくを よんでくれたの?
 いえについたぼくを しっかりだいてくれたのは おかあさんでした。
   おかあさんが ぼくを よんでくれたの?
 あ、ちょうちょがとんでいる。 お、ありんこが あるいてる。
   きみたちが ぼくを よんでくれたの?
 あ、そらいっぱいに わたぐもだ。 お、むこうで おがわが きらきらしてる。
ふくまるは空にも尋ねました。
   ぼく、きみたちに よばれたのかもしれなしい。
 そしてフクマルは気が付きます。
 おとうさんも、おかあさんも、おにいちゃんも、ちょうちょも、ありも、そらも、そよかぜも。みんなフクマルを待っていてくれたことを。そしてみんなに感謝します。
 
ぼくをよんでくれたのお兄ちゃん?
    ぼくを よんでくれたの あなたたちだったんだね。
 あえて よかったよ みんなに。

世界中の子供が、フクマルみたいに幸せな気持ちで、今を過ごせたらいいのに。みんな愛されて育ってほしいですよね。