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どうなるんでしょうね、シリア2013年09月02日 20:35

 ずっと内戦状態が続く中東の国シリア。

 ここでアサド大統領を支持する政府軍側が、反政府勢力に向けて神経ガスなどの生物化学兵器を使用して、市民を含めてたくさんの犠牲者が出たとか。
 
 この生物化学兵器の使用をめぐって、アメリカのオバマ大統領はすぐにでも制裁の攻撃を行うぞ!といきまいていましたが、同盟国のイギリスの離脱、フランスのもたつき、アメリカ国内世論は攻撃反対が主流と、逆風にさらされて、議会の承認を取り付けるとトーンダウンしてくれました。

 なんの関係もない市民の命まで奪う生物化学兵器が使われたことは許されないことで、二度と使えないように使用者に厳罰を与えたい! その情動に共感するので、拳を振り上げるアメリカに期待してしまう一面があります。

 でも、アメリカが攻撃で参入すれば、イラク、アフガニスタン、マリーの二の舞、三の舞になって、中東に大混乱が生じることは間違いないでしょう。 「限定的な攻撃」などと言い訳しても、憎しみの連鎖にここまでという限度など設けることはできません。

 では、どうしたら良いのでしょう。

 情けないことに、良い解決策は全く思いつきません。
 武力はダメだと言いながら、武力を超える抑止の方法がわかりません。

 せめて世界の国々、特に国連に強い影響力を持つ第二次大戦の戦勝国が、パワーゲームにうつつを抜かすのをやめて、人権保護で足並みをそろえてくれたらなぁと虚しく願うばかりです。

拝啓 お坊ちゃま宰相様 
 背伸びしてバカな大人のパワーゲームの仲間入りしようなどと考えずに、自分勝手な駆け引きを繰り返す大国を叱り、なだめ、たらしこむ役を演じてよ。そうしたらちょっとは男が上がるよ。