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看板犬たちと善光寺詣で2013年08月16日 19:45

お盆の休みを使って、家族と看板犬と、長野方面に来ています。

昼間は善光寺さんにお参りしてきました。
善光寺さんはお寺にしては珍しく、境内への犬同伴OK。
抱っこしてれば本堂もお参りOKだそうです。その為か、あちこちで犬連れの参拝客を沢山みかけました。

昼は門前の尾張屋さんでざる蕎麦。普通のお店だったので、あまり期待していなかったのですが、手打ちで腰があるお蕎麦で、うまかった。さすが信州です。

USHIさんが風邪をひいているので、早々に今回の宿の黒姫にある
コテージに引き上げて、明るいうちにBBQでした。

写真とったんですが、スマホでアップの仕方わからない😭

新ジャガの差入れ2013年08月17日 20:30

信濃方面の旅2日目。

宿泊している黒姫高原、朝夕は涼しく感じますが、昼間は結構どうして厳しい暑さです。
お盆休み中有名な観光地はどこにいっても人出が凄いだろうということで、午前中は県境を跨いで上越高田の朝市を目指してみました。

上越高田の街は古い小さな城下町で、碁盤の目状の道路が整然としていて、ちょっと太い道路に面した家々は、ひさしを舗道まで張り出しています。冬の時期、雪を避けて舗道を行き来できるように工夫したいわばアーケードで、北国情緒満天です。

しかし今日の高田は暑かった。
その為か、朝市の出店はパラパラで道は焼け付いて、早々に退散。朝市は早朝に来なきゃダメですね。
でもその代わり、高田城外堀に生えた蓮のスケールは圧巻でした。上野の不忍池が10個、いやそれ以上、一面蓮の園。昼近くでしたが、まだ濃いピンク色の花があちこちで咲いて、十分楽しめました。

近くの露店のおばさんに「衝撃の美味しさ。食べたら分かる。」と勧められて、ちょっと高めの団子とカキモチを買って試してみたところ、なるほど衝撃!! 「ごく普通じゃないか〜😢」 家族にはさんざんバカにされました。でも、地元の人と楽しくおしゃべりして、ちょっと衝動買いするのが観光の醍醐味ですよね。

黒姫に戻ると、いつもこのブログにコメントをくれる古くからの友人バゲ氏とミーコ氏が、滞在中の軽井沢から、わざわざ今朝畑で収穫したジャガイモをお土産に、遊びに来てくれました。取れたての新ジャガって、ほんと美味しいんですよね。持って帰って茹でて、北海道式に塩辛乗せて頂きますね。

せっかく会えたので、昔黒姫によく来ていたというバゲ氏の案内で、苗名滝を目指しました。30年前は訪れる人もまばらだったという苗名滝ですが、今や日本百名滝の一つとして、すごく沢山の車がやって来ていました。駐車場から滝まで、整備された遊歩道を15分くらい歩くのですが、途中2回も恐怖の吊り橋を渡らなければなりません。実は高い所が全くダメな私としては、200mの高さと、長さ300mはあったと思われる大吊り橋を渡るなんて、人生で
二度とあり得ない体験でした。苗名滝は、そんな命がけの行程に報いてくれる大きくて、迫力があって、風が涼しい滝でしたよ。
でもほんと死ぬかと思った。怖かった〜。

絵本紹介(24)2013年08月18日 15:50

ポテトスープが大好きな猫
題名   : ポテト・スープが大好きな猫
文     : テリー ファリッシュ
絵     : バリー ルート
訳     : 村上 春樹
出版社  : 講談社

 今日の絵本は、村上春樹さんがアメリカの街の本屋で偶然見つけて、気に入って翻訳してしまった本だそうです。なんかかっこいい逸話ですね。言ってみたいなー、「気に入ったから、ちょっと訳しちゃった。」って。

 テキサスの田舎で、生まれも育ちもテキサスのおじいさんが、一匹の年取った雌猫と住んでいました。
 おじいさんはこれまで沢山の猫と暮らしてきましたが、今一緒にいる猫のことが結構気に入っています。でもそんなそぶりはちっとも見せません。

猫はおじいさんのポテトスープが大好きでした。

 猫はネズミ一匹捕まえたことがなくて、おじいさんがつくるポテト・スープが大好きです。そんなところも、おじいさんが猫を気に入っている理由の一つでした。

おじいさんと猫は湖で釣りをします。

 おじいさんと猫は、よくピックアップトラックに乗って湖に釣りに出かけます。猫はおじいさんが操るボートのへ先で、まるでかざりものの様にじっとしているだけで、何もしません。おじいさんが釣り上げる魚はたいがい小さくて、今度はもっとおおきくなっているんだぞと言い聞かせて、キスをして逃がしてやります。二人は、そんなゆっくりした時間を過ごしていました。

 猫に電気毛布を用意してあげてから数日たったある冬の朝、いつもの様に魚釣りに出かける時間になっても猫が起きてきません。おじいさんは寝床の猫に声をかけてみますが、猫はぐっすり。
 「猫がいなくて、どうだっていうんだ?」とひとりごちて、おじいさんは一人で釣りに出かけましたが、なんか調子が出ません。

   釣りから戻って、おじいさんは猫を探しましたが、どこにも見当たりません。そして数日経っても、猫は戻ってきませんでした。
 「おこってしまったことはしょうがない。」
 おじいさんは、さびしそうにピックアップトラックで釣りに出かけます。

 この絵本は、おじいさんと年とった雌猫の”うまくいっている”関係と、静かな日常に起きたちょっとしたハプニング、そしてその後に再びの平穏の予感を描いています。

 訳者の村上春樹さんが解説で、おじいさんのテキサス訛りをしっくり訳せなかったと残念がっていますが、いえいえどうして。おじいさんと老猫のゆっくりとした時間の使い方が伝わってくる、いかにもアメリカの田舎にありそうな、とてもほっとする物語になっていると感じました。

あげないわよ!

 結末のあらすじばらしちゃうと、猫は何日かしておじいさんの家に戻ってきます。しかも大きな魚を捕まえて。でもおじいさんに魚をあげようとはせず、ひとり家に置いていかれてどんな気がしたか、その魚を捕まえるのにどれだけ苦労したのか、とうとうと(ニャアニャアと?)おじいさんに訴えます。かなり長い複雑な話を、おじいさんはじっと聞いてあげるんです。

 なんか、この際の間柄はヒトと猫じゃなくて、夫婦のようで、人生のパートナーのようで、ほほえましくなりました。 だって、我が家でも最近増えたすれちがいと諍いと仲直りのパターンまんまじゃない。
 村上さんに言わせると、この扱いにくさが、年とった雌猫の魅力なんだそうです。(いや、べつにUshiさんが年とった雌猫と言っているわけでは、無くてですね。。。)

 村上春樹さんの解説も楽しい、老いることも悪くないと思えるお話です。

難しい選択2013年08月19日 22:20

 老齢の母親に、肺に腫瘍の疑いで要再検という健康診断の結果が届いてしまいました。

 主治医にレントゲンの映像を確認して貰ったところ、やはり「なにかある。」 はっきりとは言いませんが、悪性腫瘍を強く疑っている様子で、判断力が衰えてしまった本人に代わって、私にどうするか問うてきました。
 
 子供として親に長生きして欲しいのは当然ですが、早く天国の夫に迎えに来てほしいと願う母の気持ちも大切にしたい。
 主治医からは再検査を受けないという選択肢も提示されましたが、まずは正確な状態を把握して、それから治療するのか、緩和ケアだけをするのかを考えようと思って、母にCTによる再検査を受けて貰うことにしました。

 体力的にも、気力的にもきつい夏場、遠方まで出かける再検査を渋った母を説得して、先週の水曜日何とかCT検査を受けてきました。

 そして先ほど、主治医から再検査の結果を伝える電話をもらいました。「CTでは、健康診断の時に腫瘍があると思われた場所に、なにも見つかりませんでした。」

 思わず「ありがとうございました!」と大声で礼を言ってしまいました。本当は主治医の勘違いでここしばらく不安にさせられたので、文句の一つも言っても良かったのに。

 今回は間違いで済みましたが、これからだんだんに母に残りの人生をどのように過ごしてもらうのが一番良いのか、悩んで選択をする場面が増えていくのだろうなと感じています。
 口では「早くお父さんの元に行きたい。」と言いながら、足腰が衰えて動けなくならないようにと、毎日散歩を欠かさない前向きな姿。そのどちらが母の本音なのかときどきわからなくなります。

 もしかすると、難しい選択は親が子供に与える卒業試験なのかもしれませんね。

犬たらしなヒト2013年08月20日 21:53

 「世の中には自然に動物とお友達になれる、ムツゴロウさんみたいな人がいるらしい。」

   そういう噂は聞いていましたが、まさかこんなに身近にいるなんて。

 先週の信州への旅の帰路、軽井沢に滞在する幼馴染のバゲ氏のお宅に立ち寄らせてもらった時、私が見たものは。。。

   警戒心が強くて獰猛で知られる「あぷりこっとつりー」の狂犬1号、2号(またの名を看板犬大きい方と小さい方)が、まるで吸い寄せられるように争ってバゲ氏の元へ。

 
バゲ氏に飛びつく2匹の狂犬

 それから飛びつき、寄り倒し、陶酔したようになめ回し、2匹とも全身で好き好き大好きサインをバゲ氏に送りまくりました。

バゲ氏を今にも食わんとする狂犬

 大変な犬たらしのバゲ氏にとっては、「よくあること」と余裕で、犬たちにやりたい放題させてくれました。

 バゲ氏にあふれ出る愛情を送って安心したせいか、帰りの電車の中では2匹ともぐっすり眠り続け、楽しかった旅を思い出して時々寝言を言っていました。

 それにしても、そこにいてくれるだけで場が和らぐバゲ氏オーラは、ヒトだけじゃなくてあらゆる動物を安心させるんですね、きっと。
 同行した家族も、すっかり彼の作り出す楽しい世界で癒されてきました。

 それはそうと、8月17日のブログで、苗名滝の散策路で高さ200m、幅300mの吊り橋を死にそうになって渡ったと書いたら、バゲ氏から高さも幅も0が一つ多いとお叱りを受けてしまいました。
 そんなはずはないので、白黒つける為、今日は命がけで巨大吊り橋を渡る私の勇壮を収めた証拠写真をUP致します。
巨大吊り橋を行く店主の勇壮

 ほらね。こんなに高くて長い! ほんと、怖かったんですよ。