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ツバメの子育て2013年06月21日 18:00

 前にもお伝えした、集合住宅の軒下に巣を構えたツバメのつがいの、子育ての様子ご報告です。

 ようやく雛も孵り、甲斐甲斐しく餌を運ぶ両親の忙しそうな姿を、遠巻きに観察してきたのですが、先週日曜の朝に異変が起きてしまいました。

 店に出勤しようとして巣の下を通りかかると、巣の一部が壊れて、雛が一羽落っこちそうになっています。
 なんとかしてやらなければと、踏み台になりそうなものを探して、その辺をうろうろ歩き回っていると、同じ住宅の住民で、小さなお子さんの手を引いた若いお父さんが二人、駆け寄ってきてくれました。

 「あれ、また落ちそう。」
 「さっき落っこちてたので巣に戻したんですよ。」

 オロオロしている私たちに一人が状況を説明してくれて、もう一人がすぐに管理人室から脚立を借りてきて、雛を巣の中に押し戻してくれました。

 「でもこのままではまた落ちますね。」と若い二人のお父さんと、様子を見に出てきてくれた管理人さんで協議開始。
 私たちは残念ながら時間が無かったので、その場を3人にお任せして店へと出勤しました。

 店を終えて自宅に戻ってみると、写真でご覧の様に、巣の下に雛落下防止用の小箱が貼り付けられていて、親鳥は箱の縁に留まって給餌中でした。

 ツバメの親子に感心を寄せて応援してくれていた人たちが他にもいたと思うと、勝手にうれしくなりました。朝会った若いお父さんたちとは、たまに出入り口で出会って顔は知っていましたが、話したのはその日が初めて。好感度がぐっとアップしたな。
 若いお父さんどうしもたぶん同じように初対面だったのでしょうが、見事な連携プレーでした。

 誰もが弱いものを助けて守ってあげたいという気持ちを、本能的に持っているんですね。日頃は時間に追われているだけなんですね。

 ツバメの為に一生懸命工作するお父さんの姿は、お子さんたちにか弱いものへの慈しみを教える、とても良いお手本になったのではないでしょうか。