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憂鬱なニュース2015年05月04日 23:33

 先日ある銃撃事件のニュースを聞き、耳を疑いました。

 アメリカでイスラム教預言者ムハンマドを描いた絵の展覧会だかコンクールだかが開かれていて、その会場に銃を乱射して乗り込もうとした2人組が、警備の警官に射殺されたというニュースです。

 事件についてはその後詳しい話が伝えられていませんので、全くの勘違いかもしれませんが。。。

 ムハンマドの絵画展、あるいは絵画コンクールですって?
 偶像崇拝を禁止している預言者ムハンマドの絵を描くということは、イスラム教を信じる人たちがもっとも嫌う行為で、侮辱以外の何物でもなありません。今年1月のフランスの新聞社シャルリ―エブドへのテロ事件も、発端は新聞へのムハンマドの風刺画掲載でした。

 それなのになぜ、わざわざムハンマドの絵を集めて、世界中の何十億人というイスラム教の信者を侮辱して、いったい何が面白いのか?何がしたいのか?何か建設的なことがあるのか?全く理解できません。

 コンクールだったとしたら、もっと不可解で、何を優劣の基準にしようとしたのか?悪ふざけだとしても、人としてやって良い範囲を大きく超えた軽薄な行いです。

 思想、信条、言論の自由が保証されるための大前提として、他の人の思想、信条、言論を尊重することがあるはずなのに。

 ヘイトスピーチやネオナチズムなど、最近問答無用で自分たちと異種なものを抹殺してしまえとする過激な思想や行動がエスカレートしていて、とても憂鬱な気持ちにさせられます。

 世界が隣人同志尊重し合う穏やかな社会になるように、無力な個人はいったい何をしたら良いのでしょう?