http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(254) せかいいちのねこ2016年01月10日 23:50

題名    : せかいいちのねこ
作     : ヒグチユウコ
発行所  : 白泉社

 DFGの「にゃんこ展」とコラボしているわけではないのですが、ここのところねこ関連の絵本の紹介が続いてしまって恐縮です。猫が苦手な皆さま、もうちょっとお付き合い下さい。
 今回ご紹介する絵本はイラストレーターとして人気の高いヒグチユウコさんの作品です。いろいろな猫が擬人化されて登場するお話しで、一匹一匹丁寧にキャラクターづくりされています。きっとヒグチユウコさんファンや猫好きの方にはたまらない一冊だと思います。絵本としてはとても長いお話で、12章に分かれています。


 物語の主人公はニャンコというぬいぐるみのネコ。7歳の男の子からとても大事にされていて、遊びに行くのも一緒、寝るのも一緒で、とてもとても幸せです。

 でもニャンコには心配事がありました。

 7歳になった男の子はやがてぬいぐるみに飽きてしまうのではないか?どうしたらずっとずっと仲良しでいられるか?ニャンコはいつも考えていました。

 すると友達のぬいぐるみたちが「ほんもののねこになればいいんだよ。」と教えてくれました。

 ネコのひげには魔力があるので、ネコのひげを集めてからだのワタと一緒にすると、だんだん本物のネコに近くなるのだと言います。

 ニャンコは喜びました。本物の世界一のネコになって、男の子が大きくなっても一緒にいるんだ!!と決めました。そしてニャンコは相棒のアノラマと一緒にでかけました。ひげ探しの旅が始まります。

 にゃんこはひげ探しの旅でいろいろなネコと出会います。

 自分に自信が無くて、いつも帽子を目深にかぶっているネコ。
 物知りだけど食いしん坊な本屋さんのネコ。
 とても優しい3匹のネコの女の子。
 頼りになる旅の途中の大きなネコ。。。。

 いろいろなネコと出会ったり、相棒のアノラマとはぐれたりしながら、ニャンコは成長していきます。そしてニャンコと出会ったネコたちも幸せになってなっていきます。

 ニャンコは本物のネコになれるのかな?

 絵本としてはとても長いお話しなので、読み聞かせは数回の分割のほうが良いかもしれません。
 いつまでも大好きな男の子と仲良くしていたくて、必死の思いで旅に出たニャンコ。そのニャンコが出会うのは一見クセのありそうな本物のネコたち。でもニャンコの一生懸命な気持ちが伝わって、クセモノネコたちの心を溶かしていく。「世間はまだ捨てたもんじゃないよ。思い切って懐に飛び込んでごらん。」と言われているみたいです。そして最終的にニャンコが気づいたせかいいちのねこって、一体どんなネコなんでしょうね。

1月16日、17日、休業です。2016年01月11日 23:40

 誠に勝手ながら、1月16日(土)と1月17日(日)、臨時にお休みさせて頂きます。

 今日も穏やかで寒くなかった成人の日の東京。ワンコ散歩のコースにしている近所の公園では、河津桜が一輪、二輪、花を咲かせ始めました。

 DFGの「にゃんこ展5」が盛況な様子なので、今日も午後から店を開けておりました。昨年ほどではありませんでしたが、この3日間たくさんのお客様に立ち寄っていただいて、童心に帰ったひと時を楽しんでいただけたのではないかと思いますので、頑張って営業した甲斐がありました。

 実はUshiさんと私、今週かつてから「死ぬまでには一度行きたいね」と申し合わせていたオーロラ見物に、カナダのイエローナイフと言う街まで出かけてきます。

 「死ぬまで」にはまだちょっと余裕があったかもしれませんが、だんだん世界や日本を取り巻く情勢がおかしくなってきていいるように感じますので、動けるチャンスがあれば先取りすることにしました。

 もしかすると一生一度のチャンスかもしれないので、二人とも是非オーロラを自分のカメラに収めたいと欲が出てしまって、先週後半ぐらいからてんやわんやしています。

 オーロラはご存知の通り夜空でなければ観察できません。そして見物に行くイエローナイフの気温は、ここのところ-25℃以下と冷凍庫並です。

 いろいろ調べていたら、夜空でも暗いオーロラの光を写真に撮るためには、光をよく通すレンズで、シャッターを10秒くらい開放して撮影する必要があるそうです。それで、まず星空撮影に向いている明るくて広角のレンズと、カメラがぶれないようにしっかり固定する三極が必要になって買いに走りました。

 さらに調べていると、0℃以下でデジカメを使うと、バッテリーがすぐに消耗してしまうので予備のバッテリーがあった方が安心だそうです。バッテリーを買いに走りました。

 もっとよく読むと、低温によるバッテリーの減りをすこしでも軽くするように、カメラを防寒してやる方が良いようです。またあわてて充電式カイロとカメラに被せて防寒に使えそうなもの(私の場合は百均でみつけたネックウォーマーを活用しようと思っています)を探しに走りました。

 諭吉さんが飛んだ飛んだ。。。 カメラを趣味にすると恐ろしいことになりそうです。

 そして冷え込んだ夜中の屋外で、マニュアル首っ引きで夜空撮影の練習。

 どれだけ用意をしても、寒さも、暗さも、オーロラも、全て体験したこともない世界ですので、ちっとも安心できません。おまけにイエローナイフ滞在中天候が悪ければ、すべてパーです。

 出発までの数日、まだまだドタバタしそうです。

-30℃!2016年01月12日 23:59

 昨日に引き続き、オーロラ見物ネタで済みません。
 
 iPhoneの天気予報でずっと曇りマークが続いていた今週のイエローナイフの天気。
 3泊すればオーロラ遭遇率95%以上と言われる場所で、まさかの5%に入ってしまうのかとドキドキしていましたが、カナダ政府の天気予報を見てみたら、冒頭の図のようにずっと晴れマークでした。

 よっしゃ!3日間滞在するので、オーロラに全く会わないってことはないでしょう。

 昨日、このブログでオーロラ見物に出かけることを白状したところ、読んでくれた元同僚からメールが届きました。
 なんと彼もほとんど同じ時期に北欧にオーロラ見物に出かける予定なんだそうです。そして他の元同僚は正月に行ってきたとか。
 身の回りで意味不明のオーロラブームが起こっています。

 でも、わざわざ遠方からオーロラ見物にやって来るのは、日本人か韓国人くらいで、地元の人たちにとっては不思議らしいです。

 
  それにしても、今週後半のイエローナイフ、最低気温が-30℃を下回るみたいです。街ごと冷凍庫に入った世界、怖いような楽しみなような不思議な感覚です。

絵本紹介(255) セーターになりたかった毛糸玉2016年01月14日 16:20

題名   : セーターになりたかった毛糸玉
作     : 津田 直美
発行所  : ブロンズ新社

 今日の絵本は絵本の王道を行く、とってもホンワカしたお話です。


 毛糸屋さんのお店では、夜なかに毛糸たちが将来何になりたいのか、夢を語り合っていました。

 曲がったことが嫌いな青年毛糸はまっすぐに編まれたマフラーに、婚約している恋人毛糸は二人っきりでつつましくシマシマ帽子に、売れ残りの老いぼれ毛糸はこのまま毛糸屋の片隅で一生を送りたいと、みんなそれぞれ希望がありました。


 赤い10個の毛糸玉たちは、毛糸ならだれでも一度は憧れるセーターになりたいと、誰かに買ってもらうために一生懸命目立とうと頑張りました。


 そんな願いが通じたのか、ある日店にお婆さんがやってきて、セーターを編むために10個の毛糸玉を全部買っていきました。

 お婆さんは帰るとさっそくセーターを編み始めたので、毛糸玉たちはドキドキしながら自分が編まれる順番を待ちました。


 でも9個の毛糸玉が無事にセーターになって、残り1個になったとき、セーターが完成してしまいました。

 余り毛糸の箱に仕舞われてしまった残った毛糸玉は、とても悲しくなって、せめて人形のセーターとしてあんで貰えないか強く願いました。

 すると翌朝、お婆さんが箱からあの毛糸玉を取り出して、何かを編み始めました。

 さて、お婆さんはいったい何を編み始めたのでしょう?
 残った一個の毛糸玉の夢はかなえられるのでしょうか?


 そーいえば、25年以上前になりますが、Ushiさんがセーターを編んでくれるといって毛糸玉を買ったことがありました。でもセーターは編んで貰えなかったので、家の中のどこかにまだ熟成した毛糸玉が眠っているかもしれません。
 ときどきこの話をすると、編まないわけじゃないという答えが返ってくるので、きっとまだどんなデザインにするか迷っているのねん。
 毛糸玉が食べられたら、とっくにこっそり平らげているんですけどね。

イエローナイフへ2016年01月15日 23:57

バンクーバー午後6時
木曜の晩、羽田を発って北米西海岸時間の木曜14時過ぎにバンクーバーに着きました。
バンクーバーは晴れて東京より暖か。夏涼しく冬暖かい土地のようです。

イエローナイフへはバンクーバーからカナダ国内線乗り継ぎでおよそ6時間。乗り換えの時間を含みますが、カナダの広さを実感します。

ただいまバンクーバーへ朝の7時過ぎ。まだ真っ暗です。空港でカルガリー行き飛行機の搭乗待ちをしています。

いよいよ冷凍庫の世界へ。
幸い天気は良さそうで、太陽のフレアも活発化しているようなので、今夜は人生初のオーロラを拝めるのではないかと期待がたかまります。

日本ではスキーバスの惨事が起きてしまったみたいで、残念です。折角の旅、楽しく無事に帰れるよう気をつけて行って参ります。