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オーロラ顛末 このままでは終われない。2016年01月19日 13:06

イエローナイフの3日間があっという間に過ぎて、明日の帰国前にバンクーバーでまた1泊です。

オーロラ鑑賞の3日間、オーロラビレッジというツアー会社が発表するオーロラの強さの5段階レベルでは、レベル3、レベル4、レベル1でした。

レベル3の初日は、オーロラか霞か素人には見分けがつかない白っぽいモヤモヤが空に現れたり広がったり消えたり。f2.8、iso800、露光10秒で写してようやく前回ブログのようなグリーンの輝きが写真に撮れました。光は弱かったものの、空にオーロラが踊る様子を見られて、ああ一応目標達成。

2日目もずーっと初日と同じようなモヤモヤが出ては消え、消えては出てで時間が過ぎて、さあもう帰りのバスが出る時間とカメラを片付け出していたら、ガイドさんから今強いのが出始めていますよーと言う情報が。急いでカメラを三脚なセットし直した頃にはもう弱くなっていて、しまったなぁと悔やみながら惰性で撮影再開していました。
すると周囲で歓声や悲鳴が上がって、振り返ると肉眼でも空が緑色に発光しているのがはっきり分かります。カメラの向きを変えて撮影始めたら、緑の帯が突然こちらに向かって育ち始めて、頭上に広がりました。そして帯はカーテンの様に遥か上空から降ってきたり、突然予期しない方向に飛び散ってそこでまたカーテンに成長したり、鳥肌が立つ様な不思議な光景を見せてくれました。
光が頭上を通り過ぎて遠くに行ってしまうまで、多分1分くらい。でもその1分で高いお金使って遠くまで来てよかったぁーと心から思える神々しいシーンを拝むことができました。冒頭の写真にがちょうど光が頭上で弾けて降ってきた時のベストショットです。

3日目はあいにくの曇り。それでも深夜頃雲が少し晴れるかもと言う予報に期待して、もう一度あの光のショーに出会いたくて、最後の観察に向かいました。23時近くになってようやく雲が薄くなって星が見え始めたので、撮影開始。しばらくすると、薄いの出てますと言うガイドさんの声が。目をこらすと確かに白いモヤモヤ、でも周囲の雲との違いがわからない。写真に撮ると、赤が多いオーロラが頭上でカーテンを揺らしていました。
でも3日目はここまで。ま、全然見られないよりはマシでしたが、昨晩のファンタジーの再来を夢見た私たちには多いに不満が残ってしまいました。

で、Ushiさんも私も「このままでは終われない」と言う気持ちを強く持っての帰国となります。
天空を動き回り、光のシャワーを散らすオーロラを見てしまったからには、全天でオーロラが暴れると言うレベル5の夜を体験せずに人生終われない。多分アホな夫婦のオーロラ熱は、もう少し続きそうです。

これからイエローナイフに行ってみようかなと言う方にちょっと助言。ツアー会社オーロラビレッジはまるまる日本人のための会社で、全て日本人スタッフが面倒見てくれますので、外国と言う心配は全くありません。海外不安な方にはお勧めです。
イエローナイフは日本人、韓国人、中国人が観光で押し寄せていますが、観光地ではありません。なのでボロいホテルが多いです。ボロいホテルだと部屋が寒かったり、一度にたくさんの部屋で風呂を使うとお湯が出なかったり、いろいろ問題がある様です。宿泊は多少高くても、良いホテルはを選んだほうが無難です。私たちが泊まった部屋も、極寒の屋外から隙間風が吹き込むボロい部屋でした。「部屋が寒い」と文句を言ったら、修繕の人がやってきて暖房機をちょこちょこっといじって「パーフェクト」とサムアップしていきましたが、その後も寒さは続きました。
お部屋選びにはきをつけて。