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絵本紹介(254) せかいいちのねこ2016年01月10日 23:50

題名    : せかいいちのねこ
作     : ヒグチユウコ
発行所  : 白泉社

 DFGの「にゃんこ展」とコラボしているわけではないのですが、ここのところねこ関連の絵本の紹介が続いてしまって恐縮です。猫が苦手な皆さま、もうちょっとお付き合い下さい。
 今回ご紹介する絵本はイラストレーターとして人気の高いヒグチユウコさんの作品です。いろいろな猫が擬人化されて登場するお話しで、一匹一匹丁寧にキャラクターづくりされています。きっとヒグチユウコさんファンや猫好きの方にはたまらない一冊だと思います。絵本としてはとても長いお話で、12章に分かれています。


 物語の主人公はニャンコというぬいぐるみのネコ。7歳の男の子からとても大事にされていて、遊びに行くのも一緒、寝るのも一緒で、とてもとても幸せです。

 でもニャンコには心配事がありました。

 7歳になった男の子はやがてぬいぐるみに飽きてしまうのではないか?どうしたらずっとずっと仲良しでいられるか?ニャンコはいつも考えていました。

 すると友達のぬいぐるみたちが「ほんもののねこになればいいんだよ。」と教えてくれました。

 ネコのひげには魔力があるので、ネコのひげを集めてからだのワタと一緒にすると、だんだん本物のネコに近くなるのだと言います。

 ニャンコは喜びました。本物の世界一のネコになって、男の子が大きくなっても一緒にいるんだ!!と決めました。そしてニャンコは相棒のアノラマと一緒にでかけました。ひげ探しの旅が始まります。

 にゃんこはひげ探しの旅でいろいろなネコと出会います。

 自分に自信が無くて、いつも帽子を目深にかぶっているネコ。
 物知りだけど食いしん坊な本屋さんのネコ。
 とても優しい3匹のネコの女の子。
 頼りになる旅の途中の大きなネコ。。。。

 いろいろなネコと出会ったり、相棒のアノラマとはぐれたりしながら、ニャンコは成長していきます。そしてニャンコと出会ったネコたちも幸せになってなっていきます。

 ニャンコは本物のネコになれるのかな?

 絵本としてはとても長いお話しなので、読み聞かせは数回の分割のほうが良いかもしれません。
 いつまでも大好きな男の子と仲良くしていたくて、必死の思いで旅に出たニャンコ。そのニャンコが出会うのは一見クセのありそうな本物のネコたち。でもニャンコの一生懸命な気持ちが伝わって、クセモノネコたちの心を溶かしていく。「世間はまだ捨てたもんじゃないよ。思い切って懐に飛び込んでごらん。」と言われているみたいです。そして最終的にニャンコが気づいたせかいいちのねこって、一体どんなネコなんでしょうね。

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