apricot-tree blog

題名　　　 ：　あかくんとあおくん
作　　　　　：　ガブリエル　ゲ
訳　　　　　：　ふしみ　みさを
発行所　　：　岩崎書店

　今日、勤労感謝の日にちなんで、一日24時間、一年365日、ずーっと休まずに働き続けてくれている二人のお話し紹介したします。
　先月発行されたばかりのぷりっぷりの獲れたてですよぉ

　信号の赤くんと青くんは、いつも一緒に仕事をしています。
　赤くんの仕事は、人や車を止めること。
　青くんの仕事は、その反対に通すこと。
　二人は、かわるがわる、朝も夜もせっせと働いています。

　ある晩のこと、車の通らない横断歩道で、一匹の犬が信号の色が青になるのを待っています。
　犬に同情した青くんは、赤くんに、車が来ないんだから、渡らせてやろうと提案しました。

　すると、赤くんは、決まりは決まりだから、ダメ！ときっぱりと断りました。

　 　断られた青くんは面白くありません。赤くんに向かって「この石頭！」とののしりました。
　そのまま、二人は取っ組み合いの大喧嘩を始めてしまって、信号は赤と青が入り混じって、なにがなんだかわからなくなりました。

　悪いことに、わけのわからない信号に迷わされて、一台の車が信号機に衝突してしまいました。
　もっと悪いことに、車が衝突したはずみで、信号機から青くんが道に放り出されてしまいました。

　道に転がり落ちた青くん。赤くんだけが残った信号機。
　さぁ、街の交通はいったいどうなってしまうのでしょう。


信号機の中に、赤と青が住んでいるという発想、すごいですねー。
最近、信号機を無視してしまう場面が少なくないのですが、365日、片時もサボらない赤くん、青くんに敬意を表して、ちゃんと守ってみますか。
因みに、幼い頃テレビの中で真空管が光っているのを見て、真空管の中にテレビ局があるんだぁと、ひとり納得したのですが。。。若い人たちにはわかりませんよね。