http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(219) パパ、お月さまとって!2015年08月13日 12:05

【お知らせ】
8月15日、16日は営業お休みいたします。

【絵本紹介】
題名    : パパ、お月さまとって!
作     : エリック カール
訳     : もり ひさし
発行所  : 偕成社

 今回ご紹介する絵本は、久々に絵本の王道、メルヘンのお話です。ししかも、絵本をはみ出すスケールを作り出して、演出もばっちり、お話もとっても素敵です。


 ある晩、モニカはベッドに行こうとすると、まどからお月様がとっても近くに見えました。

   「お月様とあそびたいなぁ」と思ったモニカは精一杯手を伸ばしますが、お月様には届きません。 


 そこで、「パパ、お月様とって!」

 そこでパパは長ーい長い梯子を持ってきます。
 どれくらい長いかと言うと、絵本見開き2ページでは足りなくて、さらに2ページ分つながった4ページにしても、まだ全部を描き切れないほど長い梯子です。


 パパはその長ーい梯子を高ーい山のてっぺんに立てました。どれくらい高いかと言うと、絵本を縦に2ページつなげて描いても、梯子の先はぜんぜん見えないくらい高くなりました。

   パパは高い山のてっぺんに立てた梯子を上へ上へと登って行って、とうとうお月様たどり着きました。


   でもお月様はとても大きくて、絵本見開き2ページに描いてもはみ出すくらいに大きくて、持って帰ることができません。

 するとお月様が言いました。「わたしは毎晩少しずつ小さくなっていくんですよ。ちょうどよい大きさになったら連れて行ってください。」

 そこでパパはお月様がちょうどよい大きさになるのを待って、お月様を持って梯子を下へ、下へと降りて行きました。


 お父さん偉い!娘のムチャブリをよくぞ努力と根性で乗り切った!
 でも世の中の父親、カワイイ娘の為ならどんな苦労にも喜んでしちゃうものですよね。 それなのに娘ときたら、人の気も知らないで。。。 おっと、個人的感情移入してしまいました。